やけに豪華な面々が集まってるなーと思ったけど、リドリー・スコット監督なのか。見ていて全然わからなかったぜ。いやーこの監督、いまいち掴み所がないよなあ。
作品としては年代記というか、グッチという大ブランドを持つ家系の骨肉の争い……なんだけれども、やはりレディー・ガガの存在感がすげーよなー。いかに燃えに書いたような……というよりは、もっと地に足が付いた悪女って感じ。アダム・ドライバーも、単純に寡黙なだけじゃなくて、展開の上で人間らしい揺らぎみたいなのがあって、さらにそこに恋愛の要素もちゃんと絡んでるものだから、うーん、人間! という感じがする。いかにもなキャラクターが憎み合うのも良いけれども、このくらいの人間性があった方が、骨肉の争いってのはむしろ恐ろしく感じるもんだねえ。
しかしまあ、グッチというのがなにを象徴しているのかみたいなところはそんなにピンとこなくはあった。ファッションの文脈がわかっていると、歴史的な転換も含めて、もう少し見えてくるものがあったりするのかしら。
血の繋がりのある人間がどんどん追い出されていく展開の中で、教養とかセンスみたいなものがストーリーのメインにはなってこないんだなー、結局は経営と殺しなんだなー、みたいなのは面白い。あー、あと占い師がやっぱりポイントになってくるんだな。見た目としてはベタだけど、そこら辺はやっぱり事実に取材してるのだろうか。