女性監督が撮った映画なのね。男性が戦争に行ってる間に野球文化を継承するために女性がプロリーグを作ったって話。なんか鉄腕ガールとか思い出すけど、アレ今見ると知識がずいぶん蓄積されてるから、色々見え方が違いそうだよなー。日米の関係に加えて女性の視点が入って、なおかつ野球という超家父長的な文化を描くんだから、いやよく考えるとめちゃくちゃ面白そうなマンガだなあと思う。
さて、この作品も当然そういうフェミニズム的な視点が根幹にあるわけだけれども、象徴的なのはマドンナだよなー。単純にジェンダーの役割の解放という観点じゃなくて、自ら積極的にどのように見せようとするかを選択している様子を描く意思を感じる。男性から押しつけられたユニフォームを、否定一方で描いているわけじゃない、という感じなのかしら。でもまあ一方で、あの衣装だからこそケガをするシーンなんかもあったりして、一概に善し悪しは言えないよな。女性スタントマンがケガをしがち、みたいな話を思い出しちゃうね。
しかし映画としてはなかなか焦点が定まらないなあとは感じた。姉妹のストーリーであるのだろうけれども、その関係性の深掘りがそこまでされているようには思えないしなあ。あのふたりはフィクションらしいけれども、実際に存在しないんだったら、もっとドラマティックにお話を作っても良かったんじゃないかしら。チームやリーグの成功や監督との関係性の変化も、もっと意味を付与して描けた感じがするしなあ……