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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

 

  • ダスティン・ホフマン

まあわかりやすく正しく良くできたエンターテインメント、のように思えてスタート地点で「金持ちの非嫡出子」ってのと「超絶美声の持ち主」というチート性能を二つ持っているので、よく考えるとなかなかびみょーな話ではあるよな。反対の天秤で、かなり不幸を背負っていると言えば確かにそうなんだけれども、脚本的にはいかにもな成功の道筋が惹かれすぎている気がして、イージーといえばイージーというか……いやまあそれでも勉強一つで才能を発揮するところとか、スカッとしてしまうわけではあるけれども、ここまでやり過ぎだとやり過ぎじゃねぇ? という感じもある。ラストでその能力が奪われてしまう、しかしそれでも彼の人生は続いていくのだ、という悪くない後味まで含めて、なんかエンターテインメント過ぎるなあ、という感じ。それはそれでいいのだろうけれども……

いや、この展開にそれでもノレてしまうのは、彼が歌うのが宗教的な曲である、というところに根ざしているのかなあというのはちょっと思う。これがもし日本の合唱とかだったらちょっと感じ方が違うんじゃないかなあ、と。神の導きとか祈りとか、そういうニュアンスが歌声を通じて説得力をもつからこそ、成立する作品なんじゃないかなあ。

 




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