理解が及ばないなあ。資本家がリスクを軽視して人命を危険にさらし、それでもイノベーションを目指す――という図式自体はわかる。ある意味凄くわかりやすい。でもそのリスクを軽視した冒険の最中に資本家自身がいるというのは、うーん、どう解釈したら良いかわからん。自分が全力でリスクを負っていたら、そりゃまあ周りの人も安心してしまうよね。作品の中では安全基準の認証を得るべきみたいな鍔迫り合いもあったけど、こういう新たな分野だと、しばしばそういう認証の取得が軽視されてしまうのもわからんではないし。本人が信念を持ってやったことならば、コレどうやって止めれば良いの? と途方に暮れちまうよなあ。
メディアが報道することでお墨付きを与えてしまったことは、ある意味で問題だとは思うんだけれども、それも後知恵にしか過ぎないというか、今のメディアの報道体制でこんなにわかりやすく飛びつけるニュースを見逃すってのも難しいよなあ。せめて現場の人間の告発がもう少し通りやすい世の中であった方が良いのだろうけれども……難しそう。
まあ、難しそうだからこそこういうドキュメンタリーを通じて事件を検証することが重要、という話ではあるか。