なんか各所で「『パディントン2』がすごい」という話を聞いたのだけれども、1のデキがオレあんまりピンとこなかったんで、再生を躊躇していたんだよなー。前作で一番ガッカリしたのって、「善意がウソクセー」ってところで、これって明らかに移民とか人種差別の話のメタファーなワケじゃないですか。そういう問題が現在進行形で現実で起こっているのに、なんでこのクマ野郎は周囲に可愛がられてあらゆることが上手く転がってしまうの? それで本当にいいの? というのがめちゃくちゃ引っかかって気持ち悪かった。
が、今作はそこら辺への説明がしっかりしていて、なるほどこれはちゃんとノレました。彼がただの移民ではなくて、誰にでも底抜けの善意を与えられる「クマ」という特殊な存在だからこそ、周囲の人たちがそれに感化されるのだ……というのが、全編を貫くテーマとしてハッキリと描写されていて、いやはや素晴らしいですね。映画を見ながら、「そうそうこれが欲しかったんだよ」っていちいち頷いてしまいました。
まあとにかく、映画として本当に良くできてるなーと思います。ってか、頭の方の飛び出す絵本の表現の辺りで、なんかもう素晴らしい映画になってますよね。細々とした伏線も良くて、短い尺によくもまあコレだけ詰め込んだなあって感じ。ラストのミュージカルのフォローも含めて、文句なしにニコニコできる映画ですね。
まあ、『マッシブ・タレント』のアレはちょっと大袈裟な気はするけど(笑)。