いやー、面白かった。メインは日本の中世なのかしら? フィクションの中で陰陽師とか出されても、その頃の妖怪的な存在が世の中でどのような位置にあったのかとかが、いまいちハッキリイメージできていなかったので、改めて基礎的なところを概観するのに超良かった。
陰陽師から修験者への変遷がイメージできただけでも全然良かったよなあ。現代の感覚で「鬼」といわれてもそれをどのように位置づければ良いのか良くわかんないけど、なるほど当時は中国のイメージを強く引きずってるわけだよね。そしてそれが修験者と天狗の方向に変遷していく、と……
ってか、天狗が鬼の位置を代替するような重要な存在になった、というのも全くイメージできていなかったのでビックリしたよ。「天狗の仕業じゃ!」ってのネットとかでたまに見る気がするけれども、あれってただのネタじゃなくてちゃんと歴史の下敷きがあったヤツなんだなあ。
そして戸隠神社とかが出てきて、うおーこれ忍者の分布じゃん! みたいな納得もかなりある。羽黒山とかも出てくるし、修験者と忍者のイメージは当然のように重なるんだなあ。
とまあ、色々発見があった本ではあるけれども、結局一番印象に残ったのは、箸休め的に入っている付喪神の百鬼夜行だったりもする。妖怪のイメージソースとして、本当に優秀だよなぁアレ。