ティルダ・スウィントンの存在感よ……いやまあ、コレまでもいろんな作品でその存在感は味わってきましたけど、この作品の役柄はピカイチというか、ズルいよなあ。この役者がこの芝居をするためにあるような作品だと思いました。
徹底的に死にまつわる話であるのと同時、性にまつわる話でもあるよなー。酸いも甘いも噛み分けたキャラクターたちが、とうとう自分の前にやってきた死に対して、どう対処するかを考えた時に、それに対比して性の話が輝くのが面白い。
あとまあ、これって夫婦で対照的だけれども、娘との関係性を死という区切りによってどう消化するか、みたいな話になっているよね。だからこそ、あのラストになっているんだろうなあ。でもその手前の急な取り調べパートの強さは正直よくわからん。キリスト教的に自死が重い罪であるということが、あそこに辿り着くまですっかり頭から抜け落ちていたのもある。
最後の夜にバスター・キートンを見るのがなかなか愉快だった。あれってたぶん『セブン・チャンス』だよね。『ザ・デッド』の方は未見なのでなんかの機会で見てみたいと思いました。
ってか、あー、『オール・アバウト・マイ・マザー』とかの監督なのね。そりゃ面白いわけだわ。コレだけのキャリアがあって、こんなにシンプルなストーリーを映画にするってのもまた、大変味わい深いなあ……