こ、これが実際にあった出来事をモチーフにしてるのか……いやあ……
前後半に分かれる話で、そのトーンが全く違うんだけれども、本当に怖いのはどっちかな? みたいな話だよね。犯人と記者でサスペンスが続くハラハラドキドキの前半もたしかに良く撮れてはいるけれども、本当に怖いのは後半だよなー。
まあ最初の記者の描き方からもわかるように、全体を通して女性差別の映画。しかも女性自身も女性を差別しているところが繰り返し書かれていて、女性同士がその内部でも分断されているところが印象的だよなあ。母親が娼婦になった娘を恥じて罵るパートとか見ていて大変しんどかったけれども、親子でも分断が起こるんだからまして他人じゃ連帯とか難しいよなあ。
しかし主人公がなんか不思議な映画ではあった。自分を囮にしてあんな危険な目に遭ってまで正義を追求する……というのはある種の定型ではあろうけれども、あまりにも聖人じみてちょっと引いてしまった。結局この問題って属人的な説得とかではなく、貧困への対処みたいな社会的な課題の解消にあるのだろうけれども、果たしてあのやり方で正義感を追求して、問題が解決すんのかな。しないだろうな。でも他にやり方がないからあのような極端な主人公を置かざるを得ない、ってとこもあんのかな。