いやまあ退屈といえば退屈なんだけど……そういう風に見る映画じゃないよなあこれ。何を見せられているんだろう、という感じがする。
環境汚染が進んだインドのデリーで大気汚染で鳥が落ちてくる、だから保護している――というのはめちゃくちゃ「ストーリー」になりそうな気がするんだけれども、映画は日常から全然「ストーリー」を引きだそうとしてないんだよな。ちょっと変わった兄弟のインドの日常がただただ流れていく。鳥が落ちてくるところの原因解明とか解決へ向かう話じゃない。むしろ街は猛禽類をどうこうしてる場合じゃないんじゃないかってくらい不穏な状態。それを映像がただ淡々と追いかけていく。いやー、なんなんだろこれは。
まあとにかくデリーの映像がビックリするほど魅力的。めちゃくちゃ人口の多い都市だと思うんだけれども、こんなに動物との距離感が近いんだなあ。公害のビジュアルもスゲープリミティブでプリミティブ、そんな雑に水の中に泳ぎに入ったら病気とか貰っちゃうんじゃないの? みたいな漠然とした不安が常にある。インドにこういう人間の営みがあること自体がかなりインパクトがあって、いやー、不思議な映像体験だなぁ……