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マネーボール

 

 

反逆者が自分の信念を貫くことで逆境を跳ね返す話、のように一見思えるけれども実はだいぶ違う。前半の大変しんどい沈みパートで挑戦者のしんどさが画面のそこかしこから滲み出ており、もう見ているだけで胃がキリキリしそうなのだけれども、そのストレスが物語的に解消してスッキリするかというと全然そういう構成になっていない。そういう構造で最も重視されるべき「物事が上向いていくシークエンス」がまるっとカットされ、チームはいきなり20連勝へのプレッシャーと戦うことになる。ワールドシリーズを制覇してハッピーエンドにならなかったのは、現実に沿った物語だから? いやまあ、確かにそういう側面もあるだろうけれども、たぶんそれだけじゃない。

この物語で最も喜ばれるべきことは、試合に勝つことではなく、主人公の信念が野球界の思想を変えたことなのだ。彼の影響を受けてレッドソックスバンビーノの呪いを解くことこそが、この映画にとっての大きな勝利なのだ。物語の結論と、個人としての欲求が分離され、だから主人公は最後まで苦悩し続けるのだ。まだ彼自信の物語は終わっていないのだ。

しかしなあ、これもうちょっと自分の知っている業界でやられたら、たぶんこれ以上痛快なことはないんだろうなあ。メジャーリーグにもう少し知識があったらなあ、と思わずにはいられない。




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