スライド資料を共有するサービスとして、約4年ほどSlideShareを使ってきましたが、使うのをやめることにしました。
キッカケは直近でPyConの発表資料の共有に使ったときに、SlideShareの悪い点を再確認したからです。
今回は過去にも報告されたSlideShareのデメリットに、今回私が不満に感じた点を加えて、SlideShareをやめる理由をなるべく網羅的に並べます。
SlideShareをやめる理由
① 再アップロード機能の廃止
この機能が2017年に廃止されてしまい、当時多くのユーザが不満を明らかにしていました。
他のサービスに無かった強力な強みを、SlideShareはこの時に失ったのです。私も当時は相当不満に思いましたし、今も思ってます。
日本ではこの廃止を機に、別のサービスに乗り換えた人も多かったようです。
② Youtube動画の埋め込み機能の廃止
時期は不明ですが、Youtube動画をスライドの途中に埋め込む機能も廃止されました。
余談ですが、私がこれに気づいたのは、研究室の後輩から来た一通のメールがキッカケです。
「先輩が残してくれてたスライド、閲覧できません!」
どうにも、Youtube埋め込み機能が廃止された後も、スライド上のYoutube動画を読み込むスニペッドが残っていたようで、それが悪さして閲覧自体が不可能になっていたようです。
(DevToolsで確認したらSSVideoEmbedSlide is not definedとのエラーが確認できました)
これをScribdにバグ報告(要・Scribdアカウント)したら「ごめん、もうそれ動かないから、動画抜いてアップロードし直して!」との旨の返信を頂いたものの、その2日後くらいにはバグが直されていました。めでたしめでたし。
③ 初期ロード時のスライドの質が安定しない
キャッシュの無い状態でスライド資料のページを開いたとき、各スライドの解像度が低い状態で表示されることがよくあります。
どれくらい解像度が低いかは、全画面表示するとわかりやすいです。

(△ 15インチのMacBook Proで全画面表示した図)
「全画面表示にしたのに、全画面表示にならない!」という状態になります(語彙力)
DevToolsで確認すると、解像度が低い画像(全スライド分)をロードしたのちに、通常サイズの画像をロードする仕様のようで。
ユーザの通信環境が悪かったり、スライド資料の枚数が多いと、この現象に直面することがあるようです。
この現象はユーザ体験として致命的で、解像度が低いけど一応読めてしまうスライドが表示されると、その瞬間にユーザの期待度が落ちて離脱率がグンと上がってしまいます。
表示中のスライド画像だけでも、優先的にロードする仕様になって欲しいものです。
④ Twitter埋め込みの初期サイズが小さい
スライド資料を配布するときによく使われるのがTwitterです。
しかし、SlideShareのURLを載せたTwitter投稿がTLで表示される際の埋め込みのサイズは、相対的に小さいです。

例えば、メタ情報で設定されているカードサイズがsummaryであれば小さい方、summary_large_imageであれば大きい方なのですが、SlideShareで表示されるのは前者のサイズです。
投稿のサイズが小さい分だけ、投稿の存在感が薄くなるのは明白です。
カンファレンスなどのハッシュタグ検索で、実況や感想が入り乱れる検索結果の中、投稿のサイズが小さいとユーザに認知すらされないこともあります。この機会ロスは、例えば登壇資料を宣伝する登壇者にとってかなりの痛手です。
ただ、埋め込みをクリックすると、インラインでそのままスライドを閲覧できます。
この点は、良いユーザ体験が期待できます。TwitterでSlideShareを活用すべきかどうかは、賛否が分かれそうです。

⑤ ホットエントリでサムネが表示されない
せっかくはてブのホットエントリに載っても、サムネイルが表示されません。(2021/10/23現在)

サムネイルがないホットエントリは、誘目性に欠けます。
これはプラットフォーム側の問題の可能性もあるのですが、強力なユーザ同線であるホットエントリに載ったのにサムネイルが表示されないと、悲しい気持ちになります。
⑥ SlideShareのメリットが他サービスで代替できる
SlideShareの再アップロード機能が廃止された際、それでもSlideShareを使い続ける理由を整理してくださった方がいました。
抽出すると、SlideShareのメリットは次の2点です。
- 自動リンク機能がある
- タイトルを変更してもURLが変わらない
しかし、この2つの仕様は、現在のGoogle Slidesにも共通します。
他に、海外や一部業界でのシェアが高いといったメリットがありそうですが、これもゆくゆくはGoogle Slidesに代替される予感がします。
どのサービスに乗り換えるか
個人でスライド資料を作るときはSpeakerDeck、共同で作るときはGoogle Slidesという使い分けをしようかと思います。
すべてGoogle Slidesに統一しても良いかなとも思いましたが、資料自体は使い慣れたKeynoteで作りたいと思ったためです。
SpeakerDeckには自動リンク機能が無いですが、スライドをPDFとしてダウンロードして貰えばリンクは機能するので、ひとまずはこれら2つのサービスを使い分けたいと思います。
SlideShare、今までありがとう...🙏
追記:選択肢が増えてる
ここ最近で、選択肢が増えているようです。
用途に合わせて、好きなサービスを選びましょう。
Docswell
- 日本発のスライド共有サービス。
- スライド更新が可能で、限定公開ができ、画質が良い。