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自民は単独過半数を超え大幅議席増、中道は半減の可能性、通常国会冒頭解散にあたって(4)、共産党の再生は可能か(その6)

1月29日から30日にかけての日経・読売・毎日各紙の「衆院選序盤情勢調査」、2月に入ってからの朝日の「中盤情勢調査」を読んで、予想外の展開に驚いた。選挙前は中道改革連合の結成もあって「保革・中道対決」になると予測されていたが、各紙の予測はいずれも「自民単独過半数、中道議席減」を予測するものとなっている。各紙の見出しは以下の通り。

〇日経新聞(1月29日)、「自民、単独過半数の勢い」「中道、議席減の可能性」「維新・国民振るわず、参政・みらい 比例で伸長」「自民に保守層回帰、参政と競合の小選挙区、7割で『有力』『優勢』、中道、北海道・東北『有力』ゼロ、公明票の影響見えにくく」「比例 全地域で自民リード、中道は若者支持苦戦」

〇読売新聞(同)、「自民、単独過半数うかがう」「中道伸び悩み、国民横這い、参政大幅増」「『高市人気』自民勢い」「中道『公明票』見通せず」「比例 自民大幅増、中道・維新は苦戦」

〇毎日新聞(1月30日)、「自民 単独過半数視野」「中道は浸透遅れ」「維新・国民 伸び悩み」「短期戦 選挙区態度未定46%」「自民 与党競合区でも堅調、比例も大幅積み増し、割喰った維新」「『高市人気』半数先行」「中道 新党効果乏しく、公明票仁後さん」

〇朝日新聞(2月2、3日)、「自維 300議席超うかがう、中道ふるわず半減も」「国民横這い 参政・みらい勢い」「自民追い風、首相人気 無党派層も支持」「中道に逆風、野党間調整不足 共倒れも」

 

 これらの見出しからわかることは、「保守・右翼勢力」(自民・維新・参政・みらい)が465議席の3分の2以上を占める勢いであるの対し、「中道勢力」(中道改革・国民)は大きく後退し、「革新勢力」(共産・社民・れいわ)は紙面の片隅に追いやられる程度の存在になりつつある――ということである。朝日新聞の議席推計(中心値)で比較すると、「保守・右翼勢力」335議席(72.0%)、「中道勢力」103議席(22.1%)、「革新勢力」11議席(2.3%)となり、これがその通りになると従来の政治地図が激変することになる。

 

ちなみに前回の2024年衆院選の結果は、現在の党派別議席数に置き換えると、「保守・右翼勢力」232議席(49.8%)、「中道勢力」200議席(43.0%)、「革新勢力」18議席(3.8%)と保守・右翼勢力と中道勢力が拮抗していた。それが今回の選挙で中道と革新を合わせても3分の1に満たないことにり、事態は中北教授が指摘していたように、「中道が惨敗すれば解党し、元の立民と公明党に戻る可能性が高まる」かもしれない。いずれにしても中道の野田・斎藤共同代表の辞任は免れず、政界再編の第2幕が開くことになる。

 

一方、苦戦が伝えられる共産党は2月2日、「残る6日間の大奮闘で、必ず勝利・前進をかちとろう」との常任幹部会の緊急の訴えを出した(赤旗、2月3日)。訴えの趣旨は、「どの問題でもわが党が政治論戦をリードし、『自民党政治対日本共産党』という政党対決の構図がきわめて鮮明になっている」にもかかわらず、党の主体的活動の到達点は、「突然の党略的解散・総選挙が押し付けられるもとで、対話数は前回総選挙の同日比で6割弱、支持拡大は7割弱と、これまでのどの国政選挙の到達点よりも立ち遅れている」「私たちの活動の到達点をリアルに直視するならば、7中総で確認した目標の達成はおろか、現有8議席の維持にも届いておらず、議席の大幅後退の危険がある」というものである。毎月初めに公表される「支持拡大実績」が、今月は未公表であることもそのことを物語っている。

 

保守・右翼勢力の予想を超える勢いは単に「高市人気」の所為だけではなく、その背景に政治対決の構図が従来の枠組みから変化しつつあることをうかがわせる。「新しい政治対決の構図」とは何か。選挙結果が判明してから、この課題について考えてみたい(つづく)。

 

〈2月6日追加分〉

 衆院選終盤情勢について、毎日新聞(2月6日)が「自維3分の2うかがう」「自民勢い 300超も、中道大幅減、みらい躍進」と大見出しを打った。3面の解説では「『裏金』候補 優勢6割」「中道 幹部・大物も暗雲」とある。信じられないような雲行きだ。日経新聞(2月6日)も「自維、300議席超うかがう」「中道、半減の可能性、国民横這い、参政・みらい伸長」と、ほぼ同様の予測を示している。

 

 中道の敗因についての分析はまだ出ていないが、小沢一郎前衆院議員が地元の岩手県奥州市で記者団に語った発言が気になった(朝日新聞電子版、2月5日)。

 ――(中道が)大いなる政界再編の一歩になればいいなと思っているが、「新党」というイメージになかなかならないのが人気の沸かない理由だろう。(立憲民主党代表だった野田佳彦氏が中道の共同代表に就いたことについて)当時の(立憲)幹事長には「絶対にダメだ」と厳しく言ったが、意見は採り入れられなかった。「昔の名前で出ています」では新党にならん。自民党の大多数は温厚な保守層だから、高市(早苗)君は必ず行き詰まる。いずれ、今回の我々の新党をきっかけに大きな(政界)再編になっていく。

 

 中道不振の原因については、各紙ではもっぱら公明票の動向に焦点が当てられているが、この小沢氏の指摘が案外的を射ているのかもしれない。私の年老いた友人たちも「野田共同代表の『ドヤ顔』は新党のイメージにふさわしくない。あれでは有権者(特に若者世代には)アピールしない」とかねがね言っていた。今さらながら、国政選挙における党首イメージの影響の大きさ痛感する。

 

 一方、共産党は、公明党と中道改革連合を結成した立憲民主党に対して「市民への裏切りだ」と激しく批判しているが、中道が半減しても共産には票が回ってこない状況に焦りがにじむ。志位議長は日経新聞のインタビュー(2月6日)の中で、「共産党の最大の弱点は数が少ないことだ。議長として国会議員の数を増やすことに専念し、強く大きな党をつくる」と力説している。だが、この発言には大きな矛盾がある。国会議員の数を減らしてきた最大の原因である党指導部の高齢化と硬直化を棚に上げ、その張本人である志位議長が「国会議員の数を増やす」と言うのだから、自己矛盾も甚だしい。小沢氏は、野田共同代表に対して「昔の名前で出ていますでは話にならん」と言ったが、私の年老いた友人たちも同じように、志位議長に対しては「昔の名前で出ていますでは話にならん」というところだろう。

 

 




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