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千鳥足で帰る

来月の旅行のための切符を買いに駅まで出かけた。ついでに駅ビルのブティックを見る。

 

通勤している間はとっかえひっかえする通勤用の服が欲しかったが、仕事をやめてからは毎日が日曜日でそうした服は不要となり、代わりに家時間をラクに明るい気分で過ごせる普段着が欲しくなった。

 

街に出かけても、高齢者のためのお洒落な普段着はなかなか見つけられない(そもそもお店自体が非常に少ない)ので、ほとんどインターネットの通販で手ごろなものを探してきた。

 

12年に及ぶこんな安楽な生活でウエスト回りがすっかり緊張を緩め、以前の外出用の服はことごとく合わなくなってしまった。そんなわけで、昨年秋の青森行きの時もそうだったが、旅行となると途端に着るものに困ってしまう。ある程度の金額を出すとなればやはり試着できる実店舗で買いたいので、出たついでに探してみようと思ったのだ。

 

さいわい気に入るものが見つかったが、服を見ている途中からめまいが始まってしまった。グルグルまではいかない、ゆらゆらフワフワとしたものだったので、なんとか会計も済ませ電車に乗って帰って来ることができたが、歩いていると時々ふらりふらりとよろけ、酔っ払いのような足取りになってしまった。そばにあるものにつかまりつつ、やっと家に着いた時には深く安堵した。

 

万平ホテルを予約し、電車の切符も購入したけれど、私は本当に旅行に行けるのだろうか・・・とちょっと不安になる。いつまでめまいに付きまとわれるのだろう。

 

 

憧れの万平ホテル (日本クラシックホテルの会さんのサイトより)




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