日本史がある程度わかるようになってきたしと世界史に手を出したのが運の尽き。
日本史同様、まずは教科書でしょうと「」を読み始めたのだけど世界史はあからさまに難易度が高い。単純に覚えなければいけないことが多いだけでなく、時系列と地域とトピックが混在するため、さっぱり頭に入ってこないのだ。
たまたま本屋で高校教師Youtuberが書いたという「」の冒頭をぱらぱらめくっていたところ「世界史は難しい」と書かれて、なんだ高校の歴史教師でもそう思うのか、と得心した。歴史の教師は実際に授業で素人に向けて教えてるわけだから、この複雑な構造に関心が向くのは当然だろう。(実際、世界史の概略をつかむには良くできた本だと思う。あくまで高校教科書ベースということもあって、この手の本に多い間違った解説もなさそうで安心して読める。)
特に次の図についてはまったくその通りだと思う(左が教科書の進め方)。こんなの理解しろという方に無理がある。
私はもう受験をするわけではないし、歴史にさほど興味がない人間(歴史学者が興味を持つような細かい話題や人物の話になると、とたんに関心が向かなくなってしまう)なので、ニュースなどを見聞きする際になんとなく理解できる程度の世界史の流れが理解できれば十分だと思っている。しかし、高校の教科書がそのニーズを満たしてるとは思えない。高校で歴史を専攻しようなどという人間はそもそも歴史に詳しいからあまり問題ないのかもしれないが、基礎のない私のような人間にはだいぶんハードルが高い。少なくとも世界史に関して「教科書嫁」は不適当な言論であると思う。
そんなことを考えながら、上記2冊と「3か月でマスターする世界史 - NHK」で世界史を学んだ感想を書いてみる。
世界は意外と孤立している
たしかに貿易面では想像をはるかに超える範囲でやり取りされていたり、境界線が拡大したり収縮したりはするけれど、ヨーロッパ、中東、インド、中国という各地域はなんだかんだで独立しており、融合したりはしない。まぁ、遠くの地域に遠征しても、文化まで一体化するのは難しいわけで、隣の国の色を変えるのがせいぜいなのだろう。
実際、前述の書籍はその枠組みで説明をしており、大変わかりやすかった。
メソポタミア文明、エジプト文明、エーゲ文明などは、地理的に近く一見繋がっていそうで、実は(時系列的には)繋がっていないという点も勘違いをしていた。歴史教科書だと順番に書いているので繋がっているように見えてしまう。
ただ個人的にはもっと割り切って、6大文明まで説明した後はエーゲ文明からはじめて大航海時代を経た現代の欧米文化支配という枠組みで説明し、中東、インド、中国についてはその関連で説明する程度でいいのではと感じた。結局のところ、世界史で一番知りたいのは現代社会の基盤を作った西洋の歴史なんでしょ、という気がする(少なくとも私はそう)。「世界史」という名前にこだわることで流れが発散するくらいなら、西洋の視点でまとめ、その他の地域との関わりを記述した方が分かりやすいのではと思う。
どのみち、世界史は細かいことを言い始めたら無制限にトピックが出てくる。
独裁国家はやはり駄目
優秀なトップが率いればすばらしい国になるという発想はどうにもうまく行かない。一時的にはうまくいっても、「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」という格言の通り、長くは続かない。中国なんかは今でもその色が濃いが、過去にはそれが原因で国が滅びかけたこともあったようだ。
絶対的権力を強制的に排除した結果、内戦が続くというのも困ってしまうが、やはり民主主義というのは優れたセカンドベストなのだな、という思いを強くした。
今回、インドでモディ政権がかろうじて維持したものの与党議席を大きく減らすという出来事があった。インドは中国とは違い、健全な道を進みつつあるのかな、と感じた次第。
