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いつも行ってる食堂で、隣の席にいた高田渡を乾燥させたみたいな親父が、皿に盛られた赤唐辛子をまるでスナック菓子を食べるようにポリポリとつまんでいたので、その見た目があまりにウマそうだったから僕も真似して一本かじってみると、(当然の事ながら)生のままの赤唐辛子、辛くて食べられたもんじゃない。涙が出た。緑色した唐辛子は生であろうが焼いていようが辛いのは知っていて、僕も慎重に食べるんだけど、赤唐辛子もこれまた(当然の事ながら)辛いにきまっていた。でも隣の高田渡が墓から甦ってきたみたいな親父は、女子高生がマクドナルドで肘をつきながらポテトをかじるみたいな自然さと優雅さでその唐辛子をうまそうにかじっている。それが昼間の話で、メキシコ人って本当に唐辛子好きだよな…とメキシコに来て一ヶ月、これまで何度思ったのかわからない事をまた改めて思いながらバスに乗り、青空市場をうろうろしていると、道端の屋台で壷に入った美味しそうなジュースを売っていて、炎天下で喉がかわいていたので迷う事なく注文した。すると屋台のばあさんは、まず壷を水につけ、次に唐辛子が大量に入ったトレイを足下から出し、飲み口を下にして壷をそのトレイに置いた。そうすると壷の飲み口のまわりに唐辛子がたくさんつくのだ(ソルティドッグの塩みたいな感じ)。そして壷の中に氷をどかどかと入れ、次にさっきのトレイとは別のタッパを出して、これまた粉末の赤唐辛子を、おそらく大さじ二杯ぶんくらい投入した。ばあさんの動きはとても早かった。壷に、半分ほどジュースを注ぐ。次にまた唐辛子(うな重かよ)、そしてジュース。最後にもう一度、たっぷり唐辛子を注ぎ、コップのふちにレモンをさして、僕に手渡した。のがこれである。
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壷をのぞくと半透明のジュースの中に唐辛子が隙間なく、瀬戸内海の赤潮のように浮かんだり沈んだりしていて、ふちに盛られたたっぷりの唐辛子が炎天下で壷のまわりにしみ出た水滴によって、どろどろになって指先に流れてくる。僕はたぶん、平均的日本人よりも唐辛子が大好きだと思うんだけど(だから韓国にはとても行ってみたい)、メキシコ人がここまで赤や緑の唐辛子が大好きな人たちだとは思わなかった。ブーゲンビリアの木の下で(と書くとたまの歌みたいだけど)、そこに出来た一人ぶんの日陰に座って唐辛子ジュースを飲みながら、僕はますます唐辛子が好きなメキシコの人たちの事が好きになりました。




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