つまりはそういう話です。チャーハン作りがどうにも苦手な人が失敗するその理由は作業のあわただしさにあると思います。いわゆる「おいしいチャーハンを作る方法」みたいなやつはだいたいこちらに速度を要求してくる。熱した鉄鍋に溶き卵を投入、すばやくかきまぜご飯を入れ再度かきまぜうんたらかんたら……。そんなもん無理無理!めんどくさいねん!というわけで今回はそういったチャーハン作りのセオリーを全部無視してひたすらゆっくりと作ります。
まず材料を用意します。具材はシンプルで、かつ食感が残るものがいい。
ニンジン、ピーマン、長ネギ。これがチャーハン三種の神器です。
それに卵と塩豚で、こうやって並べるとチャーハン五虎大将軍(カミロボは劉備)。
豚は普通の豚でもいいんだけどこの前塩豚日記を書いたばかりなのでここはやはり塩豚を使いたい!作り方はこちら(→id:heimin:20110131:p1)。
こんな感じで細かく切りましょう。めんどくさいかもしれませんが慣れてない人はお皿を全部わけて下さい。
こうすると具材ごとに炒めるタイミングを決められるのでけっこう大事。具材は炒める時間によって食感はもちろん味も変わるんで一つのザルとかにまとめずにこうやって小皿にわける事でいかようにも自分好みの味に調節する事ができます。
冷やご飯を大きいボウルに入れて、卵を入れてかきまぜます。
今回も無駄に写真が多いですけど量は質を凌駕するって森山大道先生も言ってたのでどうか気にしないで下さい。
この段階で、すべての味付けを終えてしまう。
ここからがポイントです。卵をあらかじめご飯にまぜてチャーハンを作るのはよくあるやり方なのですが、今回紹介するのは「味つけもこの段階で全部すましてしまう」というものです。今まで失敗続きでチャーハン作りがすっかりトラウマになっている人に、ぜひこの方法をおすすめしたい。というわけでコショウをふったら今度は、
塩を少々(実際には写真ほど入れてないです)。
中華だしの素(ガラスープ、ウェイパー等)を少々(これも実際には写真ほど入れてない)。ご飯をかきまぜて味見しましょう。
味つけのコツなんですがコショウは普通にふって、塩に関しては味見した時に「ちょっと薄いかな…?」くらいの方がいいかも。
中華だしも入れすぎるとしつこくなるので注意。
濃い味は後で調整出来ないけど塩を薄味にしておけば最後のひとふりで微調整できるのでそっちの方がやりやすいです。
コンロの火をつけるまでにここまでの状態を作っておきましょう。
あとはもう自分のペースでゆっくり作るだけ。ぜったいに失敗しない。着火します。
中弱火くらいで火をつけて、塩豚に軽く焼き目をつける。油はひかなくていいです(豚から出るので)。
ニンジンを入れて半透明になりかけた頃、油がなじんで来たら、
長ネギも入れる。炒めすぎずに食感を残しましょう(←大事)。ニンジンなんて半ナマくらいでもいいです。ネギもほんの一瞬でいい。
以上をサッと炒めたら皿にあけます。僕はそのまま作りますがここで一旦フライパンを洗ってもいいです。
一気にぜんぶ作ろうとするとあせるので。要はお皿にあけたりフライパンを洗ったりする事によって一呼吸いれる事が大事だと思う。
落ち着いて作ったら、今年から新生活で一人暮らしを始めて今まさに人生で初めてチャーハンを作ろうとしている人でも失敗しません!
軽く熱したフライパンに油をひいてご飯を入れる。中〜中弱火くらいでじゅうぶん。
無理にフライパンを返したりしなくていいです。しゃもじでかき混ぜるだけ。あわてないでいきましょう。この作業をくりかえす。
そんなこんなで気長にご飯を引っくり返してたら自然とパラパラになってきます。
フライパンの中でのご飯の変化の順番を覚えておいて下さい。
ジトジト(気長に)
↓
モサモサ(あきらめず。気長に)
↓
パラパラ(ここ!チャーハンポイント)
↓
火火火(火を通しすぎると…)
↓
パサパサ(残念…)
チャーハンポイント(パラパラ)に来たらさっきの具材を入れる。
こっからはもう炒めるというよりサッサと混ぜるだけみたいな感じですわ。
最後にピーマン。これは僕がピーマンめっちゃ好きだからこうやってるだけなんで、半ナマピーマンとか苦手な人は前の段階で炒めておいて下さい。
最後にピーマンを入れて油がなじむ一歩手前くらいで火をとめて完成させるとすごくシャキシャキしておいしいですよ。
よく混ぜて完成。めっちゃ簡単です。あわてなくていいし。
このやり方だと子供さんでも簡単に出来ると思います。
こんなこと言うとなんなんですけどチャーハンという料理を本格的に作ろうと思ったら鉄鍋と五徳と充分な油が必要です。だからお店で出てくるようなチャーハンが食べたいならお店に行ったほうが早い。つまり店で出る「チャーハン」と家庭で日常的に作る「やきめし」は違う食べ物と言ってもいいくらいです。今回紹介したのはチャーハンチャーハンてさんざん書いてきてあれなんですが中華料理としての「チャーハン」の作り方ではなく家庭料理としての「やきめし」の作り方。今まで何度やってもうまく作れなかった人は一度この方法で挑戦してみてください。へたしたら店で出てくるやつよりも美味しいものが作れるので。
東京では大雪が降ってどうなることかと思ったら翌日には強い日差しの晴天。屋根に積もった雪も少なくなってきた所で…いただきます!


























