以下の内容はhttps://heimin.hatenablog.jp/entry/20080717/p1より取得しました。


浅草


数年ぶりに浅草に行ったのだが、特に何をするわけでもなくビールだけ飲んで帰ってきた。東京に初めて来たとき「まずはロック座だろ」とこの場所に来てみたものの、値段が高くて驚いたのだ。結局ストリップはあきらめ、映画だけ見た。フランキー堺が主演のナントカって映画だったんだけど、タイトルも内容も忘れた。今はどうなってるのか知らないけれど、その頃の映画館、通路では人が寝っ転がり、酒を飲む人、煙草を吸う人、ひとり言をつぶやき続ける人、いろんな人がいてとてもきたなく自由だった。あまりにも居心地が良くてぼくも何日かそこで寝泊りした。財布だけはパンツの中に入れておいた。たとえば大阪だと天王寺、通天閣周辺がそうなんだけど、浅草や上野もまた、駅に降り立ってしばらく歩き道行く人を観察してるだけで、オッサンやオバハンたちの顔つきがあきらかに「濃いな」というのがよくわかる。きれいきたないを通りこして顔つきがただ「濃い」のだ。ぼくはそういう人たちの顔がとても好きで、あわよくば自分もそうありたいと思っている。こういう街並だけは漂白されずにそのまま残っていてほしい。数年前まで大阪の天王寺公園周辺で行われていた、かの有名な青空カラオケが完全に撤去されたとき、ぼくは街並みというのはいとも簡単に変わってしまうものだと知った。でも「よってたかってこんなにピカピカにされちまってさ」(友部正人/公園のD51)じゃないけれど、どこもかしこも似たような人たちが歩いている似たような街並みばかりになったらそりゃアンタ、しょーもないじゃないですか。再開発地域のど真ん中にあるボロアパートで暮らしているとそんな事をわりと考えてしまう。だから上野や浅草に行ってきっついオッサンやオバハンらと間近に接していると、妙な安心感があるのだ。平民金子は将来、酔っ払って路上で寝ている人がいたらその人の胸ポケットや尻ポケットからスッと財布を抜きとって走り去るような、そんなダンディなオッサンになろうと思いますよ。





以上の内容はhttps://heimin.hatenablog.jp/entry/20080717/p1より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14