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heimin2004-11-08

山口県は萩の町をうろうろしていたのは俺がまだ十代の頃で、最近ボケ老人の俺はといえばその辺の記憶がいまいち曖昧なのであるけれど、たしか役場の前に土管状のオブジェがあって、俺はその中に入って寝起きしていた。何故いまそおゆう話をするのかとゆえば、役場前のその土管の中、ウイスキーをのんでヘロヘロになりすっかり熟睡していた俺の頭をコツコツと叩くものがあって、不機嫌に起きてにらみつけてみたらば、それは一匹のヨレヨレババァであった。よおするにババァは俺の事を死体かなんかと勘違いして心配のあまりコツコツやっていた、と後に弁明したのであるが、彼女はその後親切な事に俺を自分の一人住まいの家まで引きつれて行き、風呂でも入れ、と言ってくれた。そこで俺はひまつぶしにババァの退屈な身の上話などを聞いておったのであるが(彼女の話は具体的であったがカンジンの俺の記憶が曖昧なのだ)、ババァは九州のどっかしらの出身で、海軍の軍人である旦那とともに萩の町に来た。旦那は戦争で死にはしなかったものの戦争で死なずにいた己を恥に思い、そのせいだかせいではないのか、とにもかくにも病にふせった。自暴自棄になってしまった旦那に対し、放っておいたら何をするかわからないから、とゆう理由でもって、ババァはとにかくつきっきりで看病したのであるけれど、ある朝、小水にでも行くかと目を離した隙、部屋に戻ってきたらば旦那はカミソリで首をかっ切って死んでおった。へえ、それは大変でござんすね、と、今から思えばどうしようもない相槌を俺が打つと、彼女は、そりゃあ驚きましたよあの時は、と、俺の目をみた。俺はとゆえば、そんな事この俺に言われてもどうなるもんでもあるまいし、などと考えておったのであるが、目の前のババァはとゆえば、ニコニコしながら、尚も俺も目を見続ける。(結局本題に行きつけなかったので、たぶん続く。)




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