俺は古本屋がけっこう好きなので散歩の途中あちらこちら覗いたりするのであるけれど、部屋が狭いからとゆう一点の理由で、いくら欲しい本があったところで、よっぽどの事でもない限り買わないようにしておる。そしてそのよっぽどの事とゆうのが、いやいや店主いくらなんでもコレをコノ値段で売ったらイカンだろ、とゆうやつであって、本日も近所の古本市をブラブラしておったところ、金井美恵子の、情熱と戦慄の処女詩集*1、「マダム・ジュジュの家」1971年帯付初版本が、値段もつけられず棚にも並べられず、床のダンボールの中に放置されておった。俺はいやな予感がしたのでそれを手にとりレジに行き「店主、値段がついておらんがこれいくらだ?」とわざわざ聞きにいったのであるが、すると店主は汚いものでもみるようにパラパラと頁をめくり、「・・・・・・100円」とかぬかしおって、悲しいものよな古本屋、俺はついでに鈴木志郎康の詩集「見えない隣人」1976年初版本300円(これもまたふざけた値段である)と二つ、あわせて400円、買った。本などとゆうのは所詮活字、読めればよいのであるからして、版を重ねたものであろうが初版であろうが、帯があろうがなかろうが、単行本であろうが文庫本であろうが、そんなものどうでもよい。・・・とゆうのは、あくまでも買う側よむ側の理屈なのであって、古本屋までがその理屈に従う理由はなかろう。
*1:帯惹句