空漠としか
言葉ではいう以外ない
自分の実在を
そこに添い寝させたいが
まだ死んでない私は
死体をみるだけだ*1
あくまでも他人事であるからしてこおやって平気で書くのであるけれど、昨日いつものよおに鬼殺し片手に近所を徘徊しておった俺が、さてアパートに帰って一眠りしてから仕事に行くかなどと考えておったその帰り道、歩いておった道路の左手のマンションから、突然人が降ってきたのであって、いわゆるところのそれは投身自殺なのであった。いくら酔っ払いの俺だからといって、まさか自分の目の前で人が降ってくるなどとは想像しておるはずもなく、その場に望まずして臨んでしまった俺はといえば、ただただだらしなく思考停止して、放心するのみであった。
せっぱつまった状況に陥った時に人間の本性が立ち現れるのだとすれば、俺はやはりどうしようもなく頼りのない人間なのである、とゆう悲しい自覚。その自覚はいくつかの経験から俺が学ばざるをえなかった事なのであって、その経験とゆうのはまた後で書くとして、今回の俺はとゆえば、ふりかえってみるにやはり、すこぶる間抜けな対応をしてしまったのであった。まず見た目にも体がひんまがって明らかに即死であるとしか思えぬその女性に向かって、俺はトコトコとかけより一言、「あの・・・大丈夫ですか?」などと声をかけてしまったのである。そして死体から返事がかえってくるわけもなく、とゆうかその時点での俺はとゆえば彼女を死体であるとはまったく認識していなかったわけなのであるが、とりあえずその次に考えたのは、「ああ、服がめくれておるのでブラジャーをかくしてあげなくては」、などとゆう事であって、しゃがみこんだ俺はせこせこと、彼女のシャツのめくれを直していたのである。知らぬ間に俺は全身汗まみれになっていた。
(たぶん続く・・・)
*1:鈴木志郎康/空漠と