なぜだか乗れない路線バス
高熱を出す椅子
身をよじる受話器
上司の言いつけで“火薬ばらまき器”を入手したばかりに犯罪者となった男
自動車ではねてしまった男の身代わりに技師として仕事に赴くことになった営業マン
友人の恋人に恋い焦がれる青年
偶然なのか必然なのか
発掘現場とたった一つのホテルがあるだけの
砂漠の地エクゾポタミーに集まってきた者たち
作品を通じて著者が言わんとしていることはもちろん
物語の筋さえもとらえどころがないが、
わからなくてもよいのだと思える不思議
思いっきりナンセンスで、あきれるほど破廉恥
どこまでもけだるくて退廃的なのに、なぜかセンチメンタル
びっくりするほど繊細で、
読んでいるうちに物語の中で溺れてしまいそうなそんな小説
好きだなあ~こういう世界
読む時と読む場所を選びそうな作品ではあるけれど。
(2014年03月27日 本が好き!投稿)