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『夜をあるく』

 

真夜中、ママがきょうだいが寝ている部屋にやってきて、ささやきます。
「ふたりとも、おきて」
「やくそく、おぼえてる?」

あまりにもねむたくて、目がちゃんと、あかないなあ
と思いながらも、ふたりはいそいできがえて、
パパとママと家族4人で出かけていくのです。

深い青に包まれた世界を
街灯のあかりや
家々の窓からもれる光が静かに照らします。

4人はやがて森の中へ
ここからは懐中電灯の光だけがたよりです。
聞こえる虫の声、木々のざわめき、
見上げれば空いっぱいにかがやく星たち。

山をのぼった4人は、肩をよせあって、目をこらします。

そこに現れたのは……。



原題は“NOUS AVONS RENDEZ-VOUS”
フランスの名高い文学賞、ランデルノー賞(子どもの本部門)を受賞し、
フランスの児童文学賞、ソルシエール賞のショートリストにも選出された作品とのこと。

ストラスブールで装飾芸術を学んだという作家が描くのは、
はじめからおわりまで深く美しい青をバックに浮かび上がる夜の世界です。

その青の世界で目を凝らすと、いろいろな発見があるでしょう。

耳をすませば、風の音や、木々のざわめきも聞こえてきそうで、
暗やみの中にいるのが、4人だけではないこともわかります。


この絵本を手に取ったら、きっとあなたも
夜の街を抜けだして、どこまでも続く空の下に
出かけてみたくなることでしょう。

 




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