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始末と記憶の狭間で

再掲載(2017年7月26日アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)

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宝石箱をひっくり返したような

もうずいぶん前のことですが,おママの作業机を片付けていたら、原稿用紙を見つけました。これは昔ジジが短歌を清書するときに使っていたものです。

触った感じ、薄っぺらい。(^。^)

もう全部使い終わった外側だけ、おママはジジにもらったのでしょう。(↓)

(↓)そうっと開いてみると、小さなピースが何枚かパラパラと落ちてきました。

たくさん挟まっていました。

きっとね。おママはここにお気に入りの小さな紙片を集めていて、

「いつか、この中のだけを組み合わせて貼ろうかな」

と考えていたのでしょう。

実際に、溜め込んでいた切れ端や小さな切り抜きを寄せ集めて、結構素敵な作品にしていたのです。

今回再掲載した貼り絵も、その様に製作されました。

そのなかで、今日アップした貼り絵は特に印象深い作品です。
使っている紙の種類が本当に多いこと!全部で13種類です。机の上に置いてある包装紙や千代紙の切れ端を集めてきたのでしょう。

それにしても、冴えたデザインだと思います。

私はこの貼り絵の完成を見た時、宝石箱をひっくり返したような、そんな風に感じました。

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原稿用紙のパッドに挟まれた小さな紙片は、おママの宝石だったのでしょう。

作品にしようと思っていたのに、おママはいつの間にかその存在自体を忘れてしまいました。

大切に思って、大事に閉まっておいたのに、その存在自体が記憶の彼方に消えてしまう。

残念だけど、

「おママは認知症だったから仕方ないね。」

私は再び原稿用紙の表紙を閉じました。無数のキラキラ光る紙片が紙吹雪のように頭上から降ってくる。そんな幻想を思い描きました。

始末と記憶

私はふと思いました。

まだ認知症になっていない私だって、自宅で物を大事に片付けたら、そのしまった場所を忘れてしまう事は良くあります。

そして、後日、血相を変えて探し回る羽目になるのです。

私はアラカン

今後、大事な物や、使う予定の物を片付けたら、見つけられなくなる可能性は大。

美味しい食べ物を後生大事に食べずにしまっていたら、賞味期限をはるかに越してから発見❗️なんて悲しすぎる事も有りそうで怖い。

だから、片付けは程々にしたほうが良いのかも知れません。

仕舞わないで、目に付くところに出しておいた方が良いのでしょうか。

でもさ…。物が溢れて出しっ放しになりがちな高齢世帯の家が目に浮かびます。

始末と記憶の按配がいつまでもきちんと整合性がとれる高齢者になりたい。

現実はそうもいかないかもしれませんね。(^◇^;)

 

(↓)小さな宝石を綺麗に配置したような、制作例です。

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おママの貼り絵を見て下さりありがとう御座います。

 




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