
(2018年10月12日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年8ヶ月)
*どうしても持っていきたい
昨年のジジはお金に関する問題が何回かありました。
と言っても大きなトラブルではないのです。
「出かける時には現金を持って行くものだ」という昔からの考えに固執して、ジジはショートステイやデイサービスに紙幣を持って行ってしまいました。
ジジの利用する施設は、貴重品の持ち込みは禁止されています。
特に週4日利用しているデイサービスは2018年からずっと通所していて、以前のジジなら、
「貴重品は持ってっちゃダメなんだ」
と、しっかり把握していたはずです。
それが昨年は顕著にあやふやになってきました。
出掛けにオネコさんや私がジジのズボンやらチョッキのポケットを点検すると、裸の紙幣が見つかったり、小さな何年も前の手帳の間から折りたたんだ千円札がパラリと出てきたり、メガネケースに入れている事もありました。それを娘の私達に詰められると、
「だって、禁止ったって、みんな持ってきてるよ」
とのたまう。ジジよ、見つからなければいいって考えは良くないですよ。
ただでも、朝のデイサービスの出発前はバタバタするのに、毎回ジジが現金を持っていないか身体検査するのが大変で、私は結構ストレスになっていました。
*しっかりしてるのか?していないのか?
そして、これは昨年12月のことでした。
9:20分にデイサービスのお迎えが来るので、私は手早く準備をしていました。
この日、私がデイサービスの送り出しをして自宅に帰り、ジジは夕方帰宅時に鍵をスタッフさんに開けてもらって家の中に入り、夕食時にオネコさんがサポートに来る予定でした。
そのため,まずはジジのチョッキのポケットに鍵が入っているかを確認します。そして他の各ポケットを探って、現金を入れていないか確認しました。
ジジを無事に送り出してから、私は食品等を購入した代金を精算するために机の引き出しを開けました。
すると、ある筈の平べったい札入れがソックリ無いのです。あちこち確認したのですがどこにもありません。
「ジジったら、やりやがったな❗️」
私は確認したのに、一体どうやって、ジジは私の目を誤魔化したのでしょうか。
この旨,すぐにオネコに相談しました。
「今日はお風呂の日だし、デイサービスに連絡をしておこうか。ジジの衣類に無かったら家にあるわけだから、有無の確認くらいはお願いしても良いんじゃないかな?」
実際札入れに入っているのは2万円くらいです。札入れ自体は簡単なもので、昔おママが合皮を使ってミシンで縫って作ったものですが、さほど惜しいものでもありません。

「チャーコさんの気が済むなら、デイサービスに電話してみて。でも最終的に見つからなかったら、お金も札入れも諦めようね。」
オネコさんは潔いです。ま、確かにジジが自分のお金を自分でどこかにやって失くしたのですから、私達には実害はないのです。でも、ちょっと残念かな。
それで,私はデイサービスに電話をしました。伝えたのは次の2点だけです。
①こちらの確認不足のせいで、どうも本人が札入れを持って行ったらしい。
②できれば、入浴の時にざっと衣類に入っていないか確認して欲しい。
先方は「入浴スタッフにこの事は伝えておきます。一応、有るか無いかは電話でお知らせします」と言ってくれました。
1時間ほどしてデイサービスから電話がありました。
「見つかりませんでした」
との事。残念です。
仕方がないので、オネコさんに事の次第を報告して、傷心の私はそのまま家路につきました。
オネコさんが夕食時に探したけど,やはり、家の中にはありません。
ところが、翌日の午前中にオネコからLINEが来ました。
「見つかりました❗️
今朝,デイサービスに行く前に、鍵を探す体でジジの着ているウルトラライトダウンを探ったら、なんか平べったい薄いものが感じられたの。でも、ポケットの全てを探っても何も入っていないのよ。そうしたら、あのダウンには内ポケットがあったのよ.そこに入っていました。」

私は内ポケットの存在自体を知らなかったわ。
冬場のジジはそのウルトラダウンジャケットを常に着ているのです。家にいる時も就寝時も、ジジは決して脱ごうとはしないので、私はジャケットの内側をしっかり見たことはありませんでした。
「そうでしょう。多分、デイサービスのお風呂でも見つからなかったかな。」
さすが長女❗️よく見つけた❗️
それにしても、こっそりウルトラダウンの内ポケットの存在に気がついて、そこに札入れを忍ばせるなんざ、ジジもボケているようで、しっかりしていますね。(^◇^;)
*お取上げ
これまでも散々現金を持ち出そうとしていたジジです。オネコさんがきちんと整理していた通帳類も、ジジが見た後は探す羽目になっていました。
それで,私達姉妹は1つ決断しました。
「もう、現金も通帳もジジの目につくところに置かないで、私達で管理しよう。」
「その時期が来たんだね。」
ただ、長年ジジはずっと自分でお金の管理をしていた気分(実際はオネコさん)だったので、
「ない❗️盗られた❗️」
と思ったら気の毒だし、納得しなかったら私達も説明が大変です。
それで、これまで躊躇していました。でもジジは90代後半です。それなりに認知機能も衰えていますから、仕方ないと割り切ろうと思いました。
その後、通帳も現金も無くなったので、ジジは時々気がついて「どうしたの?」と私達に訊ねることがあります。
「銀行に預けたから、必要になったらすぐに下ろせるから大丈夫よ。」
そう説明すると、なんとなく納得しているようです。
本当は不本意なのだと思いますが、ジジも自分では管理しきれない事は薄々分かっているのでしょう。諦観しているのだと思います。
私達姉妹にとっては、結構ハードルの高い、大きな決断でした。

*本日アップの貼り絵
2018年10月12日の作品です。
おママは広告写真を使ったようです。青い三角形には高層ビルの壁面窓ガラスのような写っています。
この日はおママはとても意欲的で、(↓)これらの作品も制作していました。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。