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ペアチケの巻

とても形容し難い気持ちに襲われている。

近い言葉で言うとだるい、重いっていうのが近いのかな。

アリナミンとか飲んだら治るタイプかこれ。

家にアリナミンはないし、

別にあったところでアリナミンを飲む気もない。

 

高い湿気が僕の身体をベッドに押さえつける。

上半身で必死に抵抗しても、

結局ベッドに押し倒される。

白い天井。

 

無言を貫く蛍光灯は、

どれほど時間が経ったか教えてくれない。

目覚まし時計を見上げる気力も残っていない。

 

久しぶりに自分を縛りつける枷を見つけてしまった。

ずっと財布の奥深くで眠らせておいたのに。

 

サークルのイベントでもらったディズニーリゾートのペアチケット。

有効期限は残り約半年。

もらった時は嬉しかったけど、

後になって気づいてしまった。

これは罠だったんだ。

期限までに誰かを誘ってディズニーに行かなきゃいけないという罠。

1年という長いようで短い時間に、

両足首を掴まれてしまった。

 

かれこれ使い道をずっと探し続けている。

別に一緒に行く人がいないわけではない(と信じたい)。

一緒に行きたい人のひとりやふたりはいるし、

ペアとして需要のある人に渡してあげてもいいし、

最悪ひとりで2回に分けて使うという手もあるのだ。

だけど世間(ここで言う世間とは、僕にペアチケットを授けたサークル界隈を指す)はきっとそれを許さないだろう。

彼らの期待に添うためには、

僕は“彼女”とディズニーに行かなければならない。

言うまでもなくこの“彼女”とは女性の三人称ではなく、

特定の関係性を持った女性ということになる。

たまたまサークルのイベントで手にした2枚の紙切れのせいで、

「1年以内に彼女を作って一緒にディズニーに行ってこい」

という呪いをかけられてしまったのだ。

迂闊だった。

 

別に彼女ができることは大変喜ばしいことだし、

それこそ言ってしまえば思い浮かぶ人のひとりやふたり、

いやこれはふたりもいないな、

というかふたりも必要ない、

ひとりくらいいるけれど、

問題なのはこれが2枚の紙切れによって“強制”された関係構築になってしまうことである。

のんびり気ままに大学生という一生に二度とないような生活を送ろうと思っていたのに、

突然今後1年の生活展開を強制された身にもなってほしい。

 

あと半年以内に、

最も効果的な使い道を見つけなければ…




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