「朝がつらい」「起きても頭がぼーっとする」
そんな状態が続くと、一日のスタートからつまずいてしまいます。
よい睡眠とよい起床をするためには、生活リズムを整え直し、改善していくことが大切です。
特別な才能は必要ありません。
ここでは、睡眠の仕組みと、朝の切り替えに良いと言われている方法に焦点を当て、できるだけシンプルにまとめていきます。
- 1. 生活を整えることで得られるメリット
- 2. 人間の覚醒のメカニズム
- 3. 朝起きづらい原因と対処法
- 4. 生活リズムを整える基本
- 5. 睡眠時間と二度寝について
- まとめ:朝は「気合」より「仕組み」
1. 生活を整えることで得られるメリット
まずは、睡眠と運動によって生活リズムを取り戻していくことが大切です。
また、睡眠と運動で体を整えることは、病気の予防にもつながると言われています。
①感情が整う
体が整うと、メンタルも整いやすくなります。
②集中力が高まる
頭がクリアになり、ミスが減ります。
③意欲が高まる
やる気やモチベーションが上がり、行動しやすくなります。
朝の質は、そのまま一日の質につながります。
2. 人間の覚醒のメカニズム
人間の体では、脳の松果体から分泌されるメラトニンによって眠気を感じます。
朝になるにつれて分泌は抑制され、目から太陽の光を感知すると止まります。
そして、その14~15時間後に再び眠気が生じる、という仕組みです。
そのため、眠る時間よりも「毎日決まった時間に起きること」が大切だとされています。
まずは起床時間を固定することから整えていくと、体内時計は少しずつ整っていきます。
3. 朝起きづらい原因と対処法
朝がつらい原因として、次のようなものが挙げられます。
・低血圧
・低体温
・低血糖
・低セロトニン
それぞれ、できる範囲で対策してみましょう。
① 低血圧・低体温への対応
人の体では、寝ている間は副交感神経(リラックスの神経)が優位になり、起きている間は交感神経(心拍数や体温を上げる神経)が優位になると言われています。
ですから、朝起きる時には、副交感神経から交感神経に少しずつ切り替わっていきます。
この切り替えがうまくいかないと、午前中にぼーっとしたままだったり、眠気でパフォーマンスが落ちてしまったりします。
或いは、夜に切り替えがうまくいかなければ、目が冴えて眠れなかったり、不安なことばかり考えてしまったり、突然の過剰な食欲に悩まされたりしてしまいます。
朝にできる対策としては、
・熱めのシャワーを浴びる
・軽い運動をする(散歩、ラジオ体操など)
熱いシャワーであれば1分程度でも血圧が上がりやすいと言われています。
散歩で体温が上がりづらいなら、少しだけ部分的にジョギングを加えてみるのも一つです。
また、筋肉は体内で熱を生み出す重要な部位です。
筋肉量を増やすことも、長期的には低体温対策になります。
② 低血糖への対応
朝は一日の中で最も血糖が低い状態になりやすいと言われています。
多くの場合、夜から朝にかけては何も食べていないためです。
少し話がそれますが、「breakfast」は、「break(破る)+fast(断食)」という語源とされています。
その通り、断食状態を破る行為、というわけです。
もしも、頭がぼーっとする、体がだるい、やる気が出ない、少し鬱っぽい感じがある場合は、ブドウ糖を少量とって様子を見てみるのも一つの方法です。
ラムネなどは数分で血糖が上がります。
朝食をとる場合も、甘いものを少し加えるだけで活動しやすくなることがあります。
一方で、水分と糖分を飲み物で補うという考え方もあります。
自分の体調と対話しながら、自分に合う方法を探していくことが大切です。
③ 低セロトニンへの対応
セロトニンは精神の安定に関わる神経伝達物質で、主に午前中に作られると言われています。
ドーパミンやノルアドレナリンを調整し、心を落ち着かせる働きがあります。
朝つらい、やる気が出ない、イライラするという時は、セロトニンが低い可能性もあります。
対策としては、
・太陽の光を浴びる
・散歩などのリズム運動をする
・よく噛んで朝食をとる
今の体調がひどく辛い場合は、日向ぼっこや日光浴から始めてみるのもよいかもしれません。
地下鉄通勤がほとんどなら、晴れた日は地上を一駅ぶん歩いてみるなど、小さな工夫でもよいでしょう。
リズム運動は、散歩に慣れたら「1、2、1、2」とリズムを一定にして歩いてみるとよいです。
雨なら、室内での踏み台昇降などでも代用できます。
また、よく咀嚼することも刺激になります。
15分ぐらいかけてよく噛んで食べる、30回噛んで食べるなど、昔からよく言われていることもあります。
自分に合うものから取り入れてみましょう。
忙しい朝でも、毎日を朝食用の栄養補助食品やゼリー飲料などで済ませず、できるだけ噛む時間を確保できると理想的です。
トリプトファンを含むバナナや大豆製品を取り入れるのも、セロトニンの活性化によいとされています。
4. 生活リズムを整える基本
もし、朝の切り替えがうまくいかない場合、次のようなことがないかを振り返ってみましょう。
・睡眠不足
・夜更かし
・就寝1時間前のスマホやゲーム
・動画を見ながらの寝落ち
・昼夜逆転
また、次のようなことをやっていないようであれば、改善策として取り入れてみるとよいでしょう。
・就寝2時間前の入浴
・起床後のシャワー
・朝の日光と散歩
・軽い運動
・起床時間の固定
・朝食をとる
前項までの内容と重なっているものもありますが、実際に大切なことなのです。
ちなみに、朝食は、摂取した栄養によって血糖値を上げ、それが全身の臓器に巡って体中にエネルギーが補充され、一日の始まりを認識するという、セットの行動と考えるとよいです。
これに加え、太陽の光により脳が朝を認識し、脳と体の体内時計の差を無くすことにもつながります。
生活リズムが乱れてしまった場合は、上記の点を試しながら、一歩ずつ本来の生活リズムを取り戻していきましょう。
朝遅く起きている、昼夜逆転している、などの場合は、15~30分ずつ起床時間を早める練習を繰り返しながら、本来の周期に戻していくとよいでしょう。
5. 睡眠時間と二度寝について
睡眠は最初の90分が重要と言われています。
一晩で深い眠りと浅い眠りを4回ほど繰り返し、朝方にかけて浅い睡眠になっていきます。
そのため、朝の二度寝は深い睡眠に戻りにくく、疲労回復効果も高くないとされています。
睡眠アプリのアラーム機能を活用してみるのも一つの方法です。
また、自然の光で目を覚ますことも良いとされています。
カーテンを開けて寝る、自然の光に近い照明を選んでみるのもよいでしょう。
近年の家電では、アラームを設定した時間に向けて、徐々に明るくなっていくという照明設定ができるものもあります。
睡眠の対策は様々言われていますが、まずは、7時間以上の睡眠を目安にしてみましょう。
スッキリ目覚められているかどうかを基準に、自分の体調をモニタリングしてみてください。
本来の自分の体調を把握できるようになり始めたら、きっと良い兆しになります。
まとめ:朝は「気合」より「仕組み」
朝、気持ちが安定した状態で目覚めることが出来たら、活力のある充実した一日を送れることでしょう。
そのためにも、普段からいくつかの小さな積み重ねが大切になります。
・起床時間を固定する
・朝日を浴びる
・軽く体を動かす
・血糖・体温を整える
・夜の生活を見直す
普段から朝食を抜いていたり、深酒や夜更かしなど不摂生がある場合は、まずそこから整えていく必要があります。
朝が苦手でも、体の仕組みを知り、少しずつ整えていけば変わっていきます。
このブログでは、これまでの生活を整えるヒントや、民間療法程度の知識を紹介しています。
しかしそれでも、自分でできる範囲のことは試してみるのが、改善の一歩となります。
もし、それでも改善しない、悪化する、持病がある場合は、早めに医師や専門家に相談することをおすすめします。
完璧でなくて大丈夫です。
できることから、一つずつ試してみてください。
その小さな積み重ねが、やがて「朝がラクだ」「今日もやるぞ」と感じられる日々につながっていきます。