※本記事は2026年3月25日に加筆修正し、内容を現在の考え方に合わせて見直しました。
(初回投稿:2023年11月1日)。
決断が思うような結果にならなかったとき、「やってしまった」「どこかで大きく間違えたのではないか」と強く感じてしまうことは誰にでもあります。
ただ、そこで不安になったり、焦ってしまったり、自分から気持ちをどんどん下げてしまわないことです。
多くの場合はやり直しや修正が可能であり、必ずしも一度の選択で全てが決まってしまうわけではないからです。
ここでは、決断を誤ったと感じたときの考え方と対処法を整理していきます。
- 1. 決断はやり直せるものが多い
- 2. フィードバックで改善していく
- 3. 人生の選択は二択ではない
- 4. 例外的に慎重になるべき場面
- 5. 完璧よりも、「より良い」を目指す
- 6. 振り返りが次の決断を助ける
- まとめ
1. 決断はやり直せるものが多い
決断がうまくいかなかった場合は、別の案に切り替えたり、やり直したりすれば問題ありません。
100点でなくても、90点であれば十分に成功といえますし、もちろん後から修正や改善を加えることも可能でしょう。
たとえば、憧れていた業界に就職して「思っていたのと違う」と感じた場合でも、別の道へ進むことはできます。
また、その中でも今できる最善の行動を考えて行動に移してみたり、今後のための対策を2~3個立てて次につなげようとすることもできます。
このような視点で見てみれば、すべてが取り返しのつかない選択というわけではないのです。
2. フィードバックで改善していく
うまくいかなかった結果に対して、修正や改善を行うことを「フィードバック」といいます。
①フィードバックの基本
・結果を見て修正する
・改善を重ねてより良い状態に近づける
もちろん、相手のあること、例えば結婚や離婚のように簡単には元に戻せないものもあります。
しかし、仕事でも日常生活でも、自分でできる範囲のことならば、多くのことはフィードバックによって改善が可能です。
②事前に選択肢を用意する
フィードバックに慣れてきたら、最初から次の手を考えておくこともできます。
(1) A案がうまくいかなければB案へ
(2) B案が難しければC案へ
このように準備しておくだけでも、「成功か失敗か」の二択に追い込まれる状況を避けやすくなります。
3. 人生の選択は二択ではない
仕事では「案は複数用意する」と言われることがありますが、これは人生にも当てはまります。
「A案がダメならB案」「B案がダメならC案」と考えておくことで、「一度の失敗=終わり」という発想から離れることができます。
これは、成功か失敗かを考えたとき、どのくらい満足できる結果になるかという「尺度」を使っています。
こうすれば、どの範囲までを成功とするかの範囲や線引きを設定できます。
また、決断を誤って失敗したとしても、「どこでどうしていればよかったか」という、前提や選択、達成の条件と、それに対する対策も見つけやすくなります。
今までは成功か失敗かの「二択」だけで決めていたのかもしれませんが、それだけでは、判断基準としては少なかったのかもしれませんね。
また、映画やゲームのように、選択によって展開が分岐していくイメージを持ってみるのも分かりやすいと思います。
ストーリーやエンディング、登場人物のその後もそれぞれ変わっていくように、人生もまた、一つの選択で固定されるものでもないのです。
人生の選択のすべてがYes/Noクイズのようなものばかりでは、面白味も減ってしまいますしね。
このように、目的の最低ラインを達成のために二の手三の手を用意してもよいのです。
先に7割成功させておいて後から不足分を補えるなら、そのようにしてもよいのです。
うまくいかなければ別のことを試すのもできますし、今はどうにもできないのなら、諦めたり一旦時間を空けることもできます。
やり直しや再挑戦が可能ならそうするのも、もちろん選択肢の一つです。
ただ、そのことで多少は時間やお金を余計に使うかもしれませんが、それでも、二択をたった1回間違えただけで「人生終わり」となるほどの決断はそんなにありません。
もしあったとしたら、ここでブログなんて読んでいるほど悠長な時間はないでしょう。
仕事や日常生活で少し大きめの決断をするくらいのことなら、このような考え方や対策もありますから、その上で自分が良いと思ったことをやるのが最も良い決断になるのではないでしょうか。
4. 例外的に慎重になるべき場面
一方で、判断を誤ると修正が難しいケースもあります。
・見返りなしにお金や物をもらう
・関係の浅い相手から出所不明の不自然な依頼を受ける
・他人から、自分の意思のように見せかけて決断を迫られる
このような場面では、相手が身近な人であってもやんわり断る、そうでない場合は警戒して自然に距離をとるなど、慎重に対応することが重要です。
ここの決断は一歩でも間違えると、その後の人生や人間関係の修正や改善がかなり難しい、というよりも、ほぼ確定で不可能となってしまうこともあるからです。
「人生はいつだって巻き返せるよ」「何回だってやり直しも再挑戦もできるよ」と背中を押してあげたいのはもちろんです。
しかし、すべてを気軽に試してよいわけではない、という視点も持っておきたいところです。
5. 完璧よりも、「より良い」を目指す
①うまくいかないなら「切り替える」
同じ方法でうまくいっていないなら、先述のB案やC案に切り替えてみるとよいでしょう。
切り替えずに続けてしまうとかえって状況が悪化したり、最も大きな被害になる可能性も高くなってしまうことがあるからです。
・うまくいかなければ切り替える
・必要であれば撤退する
そのように、自分自身に許可を出しておくことが大切です。
「失敗してもやり続けなければならない」というルールはないのです。
100点満点だけが成功とは限らないことは多いです。
仮に70点以上が成功の範囲とするならば、90点のB案、80点のC案で上手くいったとしても、成功は成功なのです。
②「リカバリー」という考え方
失敗したときは、すぐに立て直す「リカバリー」という考え方が重要になります。
私は音楽の審査員をすることがありますが、演奏でミスをしても短時間で立て直せば、かえって良い印象になったり、「高い集中力が維持されている」として評価材料の一つになったりします。
もちろん、ミスがなくやれたほうが望ましいのでしょうが。
これは日常生活でも同じです。
・ミスを引きずらない
・流れに戻ることを優先する
このように考えることで、ミスを少しでも取り返すための行動やアイデアにつながります。
「成功か失敗か」にこだわりすぎず、柔軟に対応できるようにもなります。
多くのことに言えると思いますが、たとえ間違ったとしても、「自分が作ってきた今までの流れ」や「周りに合わせて動く」といった流れがありますよね。
それならば、落ち込むよりもサッと切り替えたり修正したりして、「何事もなかった」かのように本筋の流れに戻り、次へと移っていくことが大切なのです。
③「より良いまあまあ」に変えていく
すべての結果を「成功か失敗か」で分けず、「より良い状態に近づけていく」という視点もあります。
・どの結果も完全ではない
・改善によって少しずつ良くしていく
この考え方を持っておくと、何が起きても冷静に次の行動を選びやすくなります。
6. 振り返りが次の決断を助ける
フィードバックについて先述しましたが、これは、うまくいかない時に限ったことではありません。
行動のあとに振り返る時間を持つことで、
・何が良かったか
・次にどこを修正できるか
・今後どんな対策ができるか
を整理できます。
そのため、「間違えた」という感覚だけで終わらずに済みます。
また、切り替えや修正の選択肢を複数持っておくことで、自分の決断をより良い方向へ導きやすくなります。
まとめ
決断は、「一度きりで、完璧でなければならない」とは限りません。
決断するときにも、その前後にも、やれることはあります。
・失敗か成功かの二択で考えない
・成功の尺度を決める
・対策や事前準備をする
・不足があれば修正や改善をしてよい
・うまくいかなければ別の案に切り替えてよい
・失敗はリカバリーとフィードバックで活かせる
このように考えておくことで、不安があっても一歩を選びやすくなります。
もちろん、「間違えないこと」は大切です。
しかし、「何かあったときに、その後にどう動くか」を自分で選べるようにしておくことは、もっと大切なことなのです。