はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と六十八
「インパール キシツ ノ ユウウツ」
「そして、もう一つ、さらに厄介な、インパール気質。インパール気質、の、憂鬱」
インパール気質の、憂鬱?
「どれほどトンでもない状況に陥っていたとしても、あるいは、間違いなく陥ろうとしていても、一度決めたコトは絶対に止(ヤ)めない、止(ヤ)められない」
ん~。
ナニが起ころうが、突撃ラッパは、永久に、鳴り止まないということか。
「『無謀な作戦』の代名詞のようになってしまったあの『インパール作戦』。普通なら、もう、二度と、あんなコトは繰り返さないようにしようと思うところだが、この国の権力者たちは、相も変わらずそのトンでもない気質を引き摺り続けているわけだ」
ソレが、憂鬱、インパール作戦の、気質の、憂鬱、か~。
「だから、インパール作戦同様、オリンピックも、万博も、原発も、あのリニアモーターカーも、木々たちを切り倒しまくる再開発も、政治資金パーティー絡みの不正も、止めない、止められない」
止めない、止められない、か~。
「絶対に登山家にはなれませんね」
「なれんな。間違いなく命を落とす」
「登山家にとって最も必要なモノは、勇気ある撤退だ、と、ある著名な登山家も語っておられますから」
「ソレが、ナニよりも難しいということだ」
勇気ある撤退。
の、そのためには、最大級の真っ当な勇気と決断力を必要とするということなのだろう。
けれど、残念ながら、支持団体からの多額な政治献金やらにどうしても絡みがちな利権やら私利私欲やらにまみれにまみれまくった政治家たちには、ちょっと、無理かもしれないな。
「だから、だからこそ、心ある一般ピーポーたちは、真っ当な魂の塊のような真の救世主を望んでいるのだと思う」
(つづく)
追記
このままでは、おそらく、ダークな無風のまま過ぎ去ってしまうのではと思われていた、ある巨大な自治体の首長選。が、俄(ニワ)かに活気付いてきたようだ。どうしても無関心になりがちな一般ピーポーたちのドンヨリとした心の隙間に熱き風を吹き込むことになれば、ソレはソレで大いに意味があると思う。
大切なコトはナニか。
許されないコトはナニか。
未来のために、今、為すべきコトはナニか。
一度、立ち止まって、腰を据えてジックリと考えてみる、いい機会になればいいな。