まだ6月なのに朝9時に洗車と給油に行った時点で既に日差しが痛い無職である。
毎週金曜日の夜はNHKの『ドキュメント72時間』をよく観ているのだが、昨日は山形にある小さな動物園を特集していた。
隣に民家があるような街中にひっそりと存在し、上空から見てもそこに動物園があるとは到底思えない。
名前は『河北町児童動物園』。町で経営しており、主に救助した野生動物を保護観察しつつお客に無料開放しているという珍しい施設である。
規模は小さいながらも、子連れのお客さんのためにキッズスペースや授乳室などを完備している。70年以上の歴史を持ち少し前にリノベーションしたということもあり、屋内の小動物展示スペース等も清潔で好感が持てる。入園料無しで維持できているのがすごい。
衛生面やニオイ等が気になったりもするが、近所からの評判も良く、通勤帰りや学校帰りに寄る人も多いとか。朝4時頃に職員の方が清掃を行い、各動物のフン等から体調を確認しているらしい。
一部の動物はエサやりをしたり触ったりすることができ、広いケージの中に一頭だけいる鹿は人に慣れているのか、近づいて顔を撫でてもらおうとするのが微笑ましい。網の目が細かいので指で頬をつんつんする程度だが、それでも鹿は満足しているようだ。
右の頬をつつき終わったら左の頬を差し出してまたつんつんしてもらう。キリストかな?
世の有名な動物園のように豪華絢爛というわけではないためか、放送を見る限りでは入園者の年齢層は小さい子供や少し上の方が多い気がした。
それでも(園内とはいえ)のんびり生きる動物たちを眺めて人生について振り返るお客さんが多いようで、非常に穏やかな時間が流れているように感じた。
親曰く自分は地元の近くにある動物園に行ったことがあるが、いかんせんかなり小さい頃の出来事で、記憶が定かでない。そのため、こういう小さな動物園に行ってみたい気持ちが大きい。
動物園や水族館は大きい場所になるほど『おひとり様』への視線が怖くなる(勝手なイメージ)ので、このぐらいの規模がちょうどいい。
もし自分が近所に住んでいたなら、手すりに身体を預けて時間を気にせず眺め続け、物言わぬ動物たちに人生相談をして勝手に解決してもらうというのが日課になっていただろう。
動物たちも自分を見て「また来てるよこの人間。動物園じゃなくてハロワに行こうぜ」と呆れた鳴き声を上げるに違いない。