NHKの『あしたが変わるトリセツショー』を時々観ているが、昨日は『長生き』をテーマとして100歳のご長寿100人にインタビューし、健康の秘訣を探る回だった。
まず100歳まで生きることが凄いし、インタビューに答えられるほど意識がはっきりして何不自由なく生活しているのも凄い。間違いなく自分には到達しえない領域の話なので、それだけでも雲の上の人に感じる。
また、「座右の銘は?」という質問に対して『一隅を照らす』という言葉を回答した人がいた。知らない言葉だったので調べると最澄の記した文の一節であり、『一隅(いちぐう)』というのは自分のいる場所を指すらしい。
原文は「径寸十枚是れ国宝に非ず、一隅を照らす此れ則ち国宝なり」であり、「金銀財宝は国の宝ではない。自分の持ち場で最善を尽くし周囲を照らす人々こそが国の宝だ」と最澄は説いている。
いかにお天道様と言えど、その光の届かない場所もある。どれだけ優秀な総理大臣がいたとしても、国民にやる気が無ければ国は変わらない。だからこそ一人一人が自分の立っている場所を照らし、お互いが明るくなれば良い世界になるよという話だが、100歳まで元気に生きている人だから尚更重みのある言葉に聞こえた。
あと個人的には、同じ質問に対して「人生に結論無し」と答えたおじいちゃんがカッコよすぎて震えた。90歳を超えてから絵画やピアノを始めるなど、とんでもないバイタリティの持ち主だ。
自分も「何かを始めるのに遅すぎることはない」という言葉を意識するようにしているが、流石に100歳のでぇべてらんが言うと説得力が違いすぎる。
自分が密かに尊敬しているローランドが「年齢はその人が『どれだけ生きたか』は教えてくれるが『どう生きたか』は教えてくれない」と年功序列社会を風刺していたが、このおじいちゃんは年齢に全く見劣りしない人間だということを教えてくれた。
お金とか体力とか、『やらない理由』は探せばいくらでも出てくる。もちろんどうしようもない項目もあるのでそこは除外するが、「これはどうにかなるかも」と思った部分をどうにかする、あるいはどうにかしようと思える自分になりたい。
同じくローランドは「自信を持てなんて言わない。自信を持つふりだけでいい」とも言っていた。
虚勢でいいから今の自分より一回り上の自分を演じてみる。『やらない』と『やる』の間にある大きな溝に『やろうと思う』というステップが現れる。本気で演じれば演じるほどそのステップは大きくなり、やがて『やる』の目の前まで届く。
恐らくローランドが言いたいのはこういうことだろうと都合よく解釈して、自分を少しずつ変えていこうと思う。
まあキリよく来年からでいいか。(意志薄弱)
気づけばローランドの記事になっていた。