簡単な掃除でもなく、かといって大掃除でもないいわゆる中掃除の一つが『浴室のカビ取り』だと思う無職である。
兄が「そろそろやらなきゃいかんぞ」と言ってから一週間以上経ってしまったので、重い腰を上げて一階へ移動。
浴室内のシャンプーラックやらタオルやらを全て取り出して次は台所へ。計量カップにキッチンハイターと片栗粉を適当な比率で入れてまぜまぜし、いい感じにジェル状になれば準備完了。
浴室は昔ながらのタイル張りなので、本来は真っ白なはずの目地がカビルンルンによって所々ダークサイドに堕ちている。年単位で積み重ねたカビはそれはもう強力である。
床だけなら市販のカビキラーなりカビハイターなりでも十分なのだが、壁や天井は放置中にどうしても垂れてしまうため、お手製ハイタージェルを作っている。
この掃除のためだけに買った刷毛をジェルにたっぷり浸け、いざ美術の時間。黒ずんでる目地をひたすらぬりぬり。
扉と窓を全開にしていても、自分の手元で塩素の香りをふんだんにばら撒くジェルは非常に鼻に悪い。こいつはクサイまではいかないがプールの授業で浸かった腰洗い槽の香りがプンプンするぜッ───ッ!!
カビがしつこそうな場所から塗り始め、最後に床の目地を塗り終わったら約15分放置。足の踏み場が無いので、その場で無言で踊るぐらいしか暇を潰せない。
時間が来たらシャワーで全ての罪を洗い流す……といきたいのだが、いかんせん我が家は井戸水のため、シャワーの勢いがまあ弱い。加えてホースも短く、そのままでは一部の壁や天井に水が届かない。仕方ないのでシャワーをブンブン振った勢いで水をなんとか届かせるという締まらないスタイルで洗い流し。
まあそんなことをすればちょくちょく自分にも水がかかるのは言うまでもなく、全てが終わった浴室には塩素の匂いに包まれて眼鏡を濡らす無職が佇んでいた。
父曰く、以前の(といってもかなり前だが)鳥取地震で浴室の壁にヒビが入ったため、保険を使って浴室全体を修繕する予定でいるらしい。
ヒビ自体は父が当時自力でコーキング処理をしたものの完全に乾いておらず、現在はコーキングの裏から真っ黒なカビが生えてしまっている。流石にこれはハイターでも取れないので最終的に修繕は避けられないだろう。
古い家がお風呂や台所だけリフォームする理由が何となく分かった気がする。
後は少しだけ資格勉強。セキマネはテキストを一周したので、過去問とアプリが終われば早いとこ試験を受けて乙四に備えたい。