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縁遠き近所は何をする人ぞ

二か月前にカーポートを工事した際、車の一時避難先としてご近所さんの車庫を利用させてもらっていたのだが、最近トラックやら何やらが集まっていると思ったら、どうやらご近所さん家を解体するらしい。

元々住んでいたご夫婦は自分が実家に戻る数年前に亡くなっており、子供達は県内とはいえ遠方で暮らしている。最近土日に複数人が出入りしているのを見かけていたのである程度は予想していたものの、いざ工事が始まると一抹の寂しさと時の流れを感じる。

自分が生まれた時から会社兼自宅としてずっと建っていたのでそれなり以上の築年数だと思うが、自分が家を出た高校時代まではほぼ毎朝挨拶を交わしていた記憶がある。

田舎らしく小さな集落ごとの集まりで親が交流することも多かったため、このご近所さんを含めて近隣住民の情報はよく知っている。(自分は忘れてしまってるが)

一応新しく建った家の人も親が仕事内容を知っている程度だが、昨今の人口減少やお互いの警戒心も相まって、近所で集まって飲み会というようなイベントはめっきり見なくなった。『面倒な付き合い』は無くなったが、同時に『ご近所の情報を得る機会』も失われた。

自分は人付き合いが苦手な根暗コミュ障だが、本来なら自分のような人間こそ周りに自分の情報を知らせなければならない。誰にも知られていないと一瞬で『不審者』のレッテルを貼られるのだ。

次の一人暮らしではせめて上下左右の部屋の人にはしっかりとアピールをしようと思った無職であった。

アピールした上で不審者と思われたらもう助からないゾ。




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