iPadProを長年使ってきた私、あたらしいタブレットが欲しくなりました。探しに探していろいろ試したものの、現時点ではiPadAir 13インチ(M2)に落ち着いた話です。
譜面タブレットジプシー
私は趣味で吹奏楽やってます。譜面はタブレットに全部入れてます。時代とともに譜面を入れ込む手段は変わりつつありますが、現時点ではなんだかんだでiPadです。老眼なんで一番でかいやつ、iPad12.9インチ。長らく第三世代のiPadProを利用しています。
そんなiPadPro。なんとなく飽きてきました。いや、なんの不自由もしていないんです。ただ、でかい、重い、気分が乗らない。ただそれだけの理由だったんです。もはや新しいの、買うか。そう思い立った私。ときはちょうど今年の冬。仕事が死ぬほど忙しくて激務に萎えていた時期です。ただ…そこからジプシーが始まりました。譜面タブレットジプシー。うん。
Androidタブレットで譜面を見るには
長年、譜面を見るタブレットの鉄板はiPhoneでした。Androidはあり得ない。それは主に以下2点です。
1点目、アプリ。もはや説明不要のデファクトスタンダードであるiOS用譜面アプリ、Piascore。これがあるからこそのiPadという方も多いです。確かに本当に使いやすい。ほとんど文句はないのです。というか、逆に言うとこれ以外のAndroidアプリで譜面を見るためのアプリが壊滅的にない。一応いろいろなところで紹介されているAndroid用譜面アプリも試しましたが、操作性が悪すぎて使い物にならないんです。GoodNotesとかも使いましたが、ちょっとちがうというか、、、譜面に直感的にメモして、保存して、演奏会のリストが作れればそれでいいんです。
2点目、大きさ。大きなタブレットってiPadProしかなかったんです。これは本当にそうで、Androidのタブレットはだいたい大きくても12インチが限界。ちょっと昔はSamsungのGalaxy Tab Ultraなんてもののありましたが…バカ高い(20万以上)するので、さすがにちょっとそこまでは出費できないですよね。。。
ただ。これが最近Android界隈の状況が変わってきまして。ひとつめのアプリについては、ようやっと待ち焦がれていたAndroid「でも使える」アプリが出てきました。その名はScorePDF。作者の方は本当にわかっていて、Piascoreができなかったであろうかゆいところを潰して開発してくれています。Androidスマホで試しに使って、気に入ってすぐ課金。Googleアカウントで紐づいていれば自分のタブレットもとっかえひっかえ使えるのもとてもGood。しかも買い切りタイプ。頻繁にアップデートも行われていて本当に良心的です、全員これ入れて。
で、もうひとつ。でかいAndroidタブレットが本当に増えてきました。12.9インチ→13インチにiPadも大きいのでましたが、Androidタブレットでも14インチ以上のものをよく見ることができるようになりました。中華メーカーのものが多いのですが、それでもようやくでかいタブレットを使えるほど技術革新が進んだのでしょうかね。
この2つが、Androidで譜面をみてみようというきっかけであり、ジプシーの始まりでした。長い旅の始まりです…
その1:Androidの「デカい」タブレット編
14インチで見れるんだったら、これでいいじゃない、ということでさいしょに探し当てたのはLenovoでした。Lenovo Tabです。12.7インチだったら、12.9インチと比較していいじゃない。そう思いました。とりあえず脊髄反射で購入しました。
で、実際に使ってみて5分で諦めました。というのも…Androidタブレットは16:10に代表される横長画面です。対して、iPadは3:2です。この画面比率は譜面をみるために本当に重要で、A4の譜面をみるときに横幅が一番重要。このLenovoとiPadProを比較すると表示範囲が2cmくらい違います。結果、表示される音符のサイズも2サイズくらいiPadのほうが大きいんです。ということで、iPad Air 11inchの代替にはなり得ると思うけど、iPad Air 13inchの代替としてはかなり弱い。すごく残念、落胆したのでした。Lenovo Tabの名誉のために言っておきますが、これ自体はとても大きくて安価で操作性も良くていいものです。下手な中華Tab買うよりもよっぽどよくできています。ただただ、iPad Proと比較したときに力不足なだけで、、、
その2:お絵かきタブレット編
ということで、この時点でiPad Proの横幅をみたすようなタブレットは前述のGalaxy Tab Ultraしかありません。しかし、値段がありえません。この値付けは、Samsungがビジネス用途にしか使わないことを想定しているのでしょう。いや、違うんですってば、こういった変なアマチュアだって一定のデカタブ需要あるんですって。
そんな中…見つけたのはUGEEという会社が出しているタブレットです。厳密に言うとAndroidタブレットというよりも「お絵かきツール」として販売されている商品です。ペンもケースも付属して、なにより画面サイズが2:3で、そしてマットなフィルムがあらかじめ貼られています。なんだこれ!
ということで、これもすぐ買いました。使いました。すごい使いやすいです。大きいことはいいこと。iPad Proと表示領域でタメ張れるのはこいつくらいしかいないでしょう。ちょっと明るさは暗い気がするし、ScorePDF使ってメモするときもワンクッション必要です。とはいえ使えなくはないです。十分使えます。
が…CPUがやっぱりちょっとモアパワーというか。HelioのG99だから悪くないんです。普通に動くんです。まずまず動くんです。とはいえ、iPad Proと比べてしまうとやっぱりちょっともっさり感はあるというか。微妙なつっかかりを感じてしまうのです。という意味では、最初からAndroidタブレットをさがしている方はこのUGEE UT3とscorePDFが一番オススメです。ただ、iPad Proから乗り換え検討される方は、このあたりの操作感の違い(クセ)を少しだけ慣れる必要があると思います。
その3:結果…
このUGEE UT3も結果1ヶ月くらい使いました。で、結論としてはやっぱりiPadに戻ってきました。なんというかなぁ、やっぱり最後のところで「すんなり動く」「思い通りに使える」というところが気になったのです。で、新しい相棒はiPad Air 13inch(M2)です。なぜかはしらんけど、いまAmazonでセールしてます(10万円台ってすごくすごく安い!譜面だけをいれるのであれば128GBで十二分、今後のことを考えて256GBでもいいけれど…プロでも256GB分の譜面を入れることはないのではないかな、と)
iPad ProかiPad Airかで悩む方もいらっしゃるかと思いますが、まぁ殆どの方はiPad Airで十分です。悩むところとしては、顔認証か指紋認証か、くらい。あとは、iPadを譜面以外の「クリエイティブ」用途として使うかどうかくらい。メインスマホがiPhoneの方はiPadの初期設定がAppleIDでぜーんぶ同期されるので、自分で初期設定しなくていいのも楽ですね。
戻ってきたら…やっぱりiPadですわ。3:2の画面が抜群に使いやすい。さらに動作がさっくさく。(M2ってものすごいハイレベルのCPUなので、このiPad 13インチがこの価格でいいの?という疑問すらあります。以前は15万円くらい普通にしましたし)素直にiPadを選んでおけばストレスなかったのかぁ…と残念に思っています。
で、結果Piascoreに戻ったかというと…実はアプリに関してのみ意趣替えしてscorePDF使ってます。というのも、Piascoreの唯一の泣き所だった「譜面への書き込みをエクスポートできない」というのがないんですよ、Piascore。だいたい弓順とかメモってひとに渡すとき、PDFに落っことすことができずにいちいち渡すのが苦労していたので、これができるのがscorePDFの良いところ。だから本当に開発の方は「わかってる」方だと思います。うん。
ということで、ジプシーが終わってまたりんご信者に戻ったよ、という話でした。Apple iPad Air 13(M2)、いまちょうど型落ちになっていて狙い目です。多少無理してでも購入すべき一品だと思います、ぜひ。
参考まで、わたしが使っているケースとフィルム。夜間に譜面を見るとき、LEDや蛍光灯が反射してしまうことがあるので「ペーパーライクフィルム」がおすすめです。私が購入したNIMASOもとても安定感があるメーカーで使いやすい。ケースは鉄板としてはESRなのですが、頑丈な分だけとても重いので、JEDirectのケースをつかってます。Apple Pencilを入れるところがあるし、譜面を机に立てられるのもとてもいいです。譜面台からタブレットが落っこちることがよくあるので、Apple純正のペラペラケースは避けたほうが良い、というのがわたしの持論です。価格も高いし…。