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映画鑑賞と感想コメント、「Black Box Diary」&「医の論理と戦争」

(1)
一月は、伊藤詩織の「Black Box Diary]
を観た。
よくできた作品だった。
伊藤の認知度の薄いジャーナリストの必死の意地を感じる。
途中からこれを叩いた顧問女弁護士、望月いそこらは証言者らの出演了解が取れていないとして、人権侵害だとした。
私は何度もジャーナリズムの慣行が、一種の既得権益にすぎないこと、公共性がある場合は本人了解は不要だと、さいさん望月を批判した。
大事なことは、レイプが一向に犯罪立件が難しく、その風土が女性の人権が男の低位に置かれていることである。
その風土は国民の無意識の中にあり、証人を拒むだとか、顔出しはヤメテクレだとか、その世間様から自己保身をして加担する、正義なら敢然と告発すべきだと思えない国民に問題があるのであって、そんな連中の人権など知ったことか、と思う。
(ホテルのドアボーイだけは素晴らしい青年で、証言はする、顔出しも構わないと告げ、レイプの刑罰が軽すぎると思っているから伊藤の支援はしたい、と述べている)
伊藤の制作意図は、下位に女の人権を放置する世間様を告発しているのだからなおさらではないか。
そもそも権利関係からすれば、弁護士の批判点は外れている。
ホテルやレイプ座談会出席者やタクシー運転者などとは当事者の二者間の問題であり、不都合があれば伊藤に上映差し止め訴訟を起こせばいいことだ。
あるいは肖像権使用の賠償訴訟を起こせばいいことで、第三者がそれをもって伊藤を叩くことではない。
望月いそこの、人権を絶対正義として、マウントを取ろうとするその特権性は正義の踏み外しだろう。
この映画も含めて極めて公共性の高い作品は出演者のソースの秘匿や許諾など取った方がいいにこしたことはない。しかし犯罪の立証や公共性のある場合は、世界のスタンダードではどうでもよいことだ。
望月や顧問弁護士らの根拠は、マスコミの記者の商売上の自己保身からでる発想でしかない。ソースを秘匿し守るのは次から次へ情報をとりにかかる記者はそうしなければ仕事が継続できなくなるからだ。多くの不特定多数の人権を犯す可能性が高いし、取材「市場」を維持できなくなるためだ。
しかし映画作品は、監督と出演当事者の権利関係であり、一回性の問題として処理すればいいことだ。
仄聞によれば、しばしば望月は剽窃や盗作をしているくせのある記者のようだ。
責任の主体を明確にするのは、東京新聞なのかフリーのYouTube番組コメンテーターなのかはっきりすべきだろう。
望月の後に多くの伊藤詩織たたき女ネトウヨがわんさと湧いて出ていることを自覚すべきだ。
この映画が広く観られることを願うばかりだ。
(2)
今日は山本草介監督「医の論理と戦争」を観た。
この作品は、医療関係者の今の医療業界の倫理破綻を憂えて企画された。
山本はテレビドキュメンタリーで数々の佳作を手掛け、多くの賞を得ている。また、著作「180秒の熱量」で52回大宅壮一ノンフィクシン賞を受賞している。
私の視界になかった監督であった。
この映画は悪くはないが、石井四郎731部隊を想起させながら、今の医学会が戦争に対して向き合っていないこと、医の倫理より利害が優越し、国家=法体系を超越したところに医の倫理は存在するという普遍原理を忘れていると様々な証言者に語らせている。
貴重な内容ではあるが、欲を言えば私は少し物足りなかった。
総花的に展開していることで、一種のカルチュラルスタディーズに陥っていないか。
まあ残り少ない戦争世代の若い医師看護士医学生への遺言とみればいいのかもしれない。
心をわしずかみにするような衝撃的な作品ではないが、静かに医の倫理を維持する条件は、政治的側面が付きまとうなかで再度国家=法への再検討を呼び掛けている。
私も精神医療の分野に首を突っ込んで思うことは、医療関係者の政治感覚が極めて弱い、いやむしろ登場の高齢の医師たちが口をそろえて証言していたように、職業人の前に一人の人間であるのに、政治を意図的に回避している。
医師は医療だけで、看護師は看護だけで、弁護士は法解釈だけで、ギルドとして業界を構成していて、いつまでたっても政治領域の解決がおろそかになっている。
例えば精神障害者は通院数だけで600万人もいるのに、その力を結集しようとしない。
今回衆院選でれいわ新撰組山本ジョージが当選し、障害者ケア業界から初の議員が誕生した。しかし業界は支援しないだろう。
老人が多く登場するのでことの重大性とは別に物静かな作品となっている。
監督の作風というべきか。



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