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医療保護入院の闇ー江口実さんの勝訴は日本のナチズムを白日の下にさらけ出した❣

この判決はすばらしい。精神病院の闇=日本国家特有の保安的精神医療制度が、白日の下に引き出された画期的判決だ。これを嚆矢として、ぜひ全面的な精神医療制度の見直し、特に不当な医療処置を行った医師、病院は刑事処罰とすること、免許停止とすること。近年学校関係者の性犯罪前歴者は氏名のリスト公表で再雇用できなくしたが、医師は野放しである。不良病院を行政が支援するというあるまじき実態がある。江口さんの様なケースは決して少なくない。もっと声を上げている人を救出しよう。
精神科に強制入院、悪用されるリスク 「疾患ないのに」背後に家族間金銭トラブル
2025/9/15 5:00
 健康な状態なのに精神科病院に強制的に入院させられた――。そう男性が訴えた裁判で、病院側の対応を「違法」とする判決が出た。自分の意思とは関係なく強制入院させられている人は全国で約13万人にのぼり、入院のあり方を見直すべきとの声もあがっている。(高橋淳)
  「あきらめしかなかった。妻が救出に動いてくれなければ、今も外に出られなかっただろう」
 富山市の江口実さん(83)は強制入院させられていた当時の状況を、こう振り返る。
 2018年12月の早朝、経営していた高齢者福祉施設で、妻と利用者の朝食を準備していた。侵入してきた見知らぬ男4人に羽交い締めにされた。民間救急業者のスタッフだった。車に乗せられ、宇都宮市精神科病院報徳会宇都宮病院」に連れていかれた。
 医師から問診を受け、「『酒を飲んで暴れるのか』などと身に覚えのないことを一方的に言われた」。「老年期認知症妄想型」と診断され、強制的に「医療保護入院」となった。実際にはそんな症状はなかったという。
 医療保護入院の対象は精神障害者で、精神保健指定医が必要と判断し、家族などが同意すれば入院させられる。本人の意思は無関係だ。
 江口さんが無理やり入院させられた背景には、家族間の金銭トラブルがあったという。代理人を務める西前啓子弁護士は、医療保護入院について「遺産相続などにからめて悪用されている実態もある」と指摘する。
 入院は37日間に及んだ。妻が弁護士に相談するなど力を尽くし、やっと退院できた。
 退院後しばらく、入院中に飲まされた向精神薬の影響で、歩行が困難だった。ろれつが回らず、目がみえにくいといった後遺症にも苦しんだ。「薬を舌の裏に隠して飲んだふりをするなど抵抗したが、限度があった」という。
 その後、病院側に損害賠償の支払いを求めて宇都宮地裁に提訴。病院側は「男性が病的な興奮状態だった」などと主張した。今年5月に出た判決は、江口さんに精神疾患がなかったことを認め、「医療保護入院させた決定に、少なくとも過失があった」と判断。病院側に約311万円の支払いを命じた。病院側は控訴せず、判決は確定した。
 判決の受け止めを聞いたところ、病院は「本件のような過誤がないよう研修等で徹底していきたい」とした。
 ■要件緩い医療保護入院日弁連「厳格化を」
 日本の強制入院制度には2種類あり、いずれも精神障害者が対象だ。
 一つは、自傷や他害の恐れがある場合の「措置入院」。指定医2人の診断が一致した場合、都道府県知事が措置を決定できる。入院者数は23年時点で約1600人だ。
 もう一つが「医療保護入院」だ。入院者数は約13万人と、精神科の入院患者全体の約半数を占める。措置入院より要件が大幅に緩く、乱用のリスクが指摘されている。
 18年には、ひきこもりの人の自立支援をうたう業者の施設に入所させられていた30代男性が「自宅に帰りたい」と反抗したところ、精神科病院に連れていかれ、50日間にわたり医療保護入院となった。男性の母親が入院に同意していた。
 男性は退院後、損害賠償を求めて東京地裁に病院側を提訴。22年、入院は違法だとする判決が出て、男性に精神疾患がなかったと認定した。自立支援をうたう業者は、男性に言うことを聞かせるために、医療保護入院を使ったとみられる。
 本人の意思に基づかないこうした強制入院制度には批判も多い。
 日本弁護士連合会は21年、制度の廃止を求める決議を採択。24年には、まず医療保護入院の要件を厳格化すべきだとして、「2人以上の指定医」によって、「入院判断について自己決定を行える状態にない」「入院しなければ深刻な状態の悪化が起こる」などと判定された場合に限る、という法改正案を公表した。
 <杏林大学の長谷川利夫教授(保健学)の話> 医療保護入院は、家族の同意があれば、個人の基本的人権を制限することのできる世界でもまれにみる制度だ。家族間にはさまざまな感情や利害関係があり、悪用される恐れもある。民間の精神科病院は入院を受け入れることで経営が成り立っており、入院させてしまいやすいリスクがある。
 医療保護入院は廃止し、強制入院は公立病院のみで行えるようにするなど、改革しなければならない。
 

 

 



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