この判決はすばらしい。精神病院の闇=日本国家特有の保安的精神医療制度が、白日の下に引き出された画期的判決だ。これを嚆矢として、ぜひ全面的な精神医療制度の見直し、特に不当な医療処置を行った医師、病院は刑事処罰とすること、免許停止とすること。近年学校関係者の性犯罪前歴者は氏名のリスト公表で再雇用できなくしたが、医師は野放しである。不良病院を行政が支援するというあるまじき実態がある。江口さんの様なケースは決して少なくない。もっと声を上げている人を救出しよう。
精神科に強制入院、悪用されるリスク 「疾患ないのに」背後に家族間金銭トラブル2025/9/15 5:00健康な状態なのに精神科病院に強制的に入院させられた――。そう男性が訴えた裁判で、病院側の対応を「違法」とする判決が出た。自分の意思とは関係なく強制入院させられている人は全国で約13万人にのぼり、入院のあり方を見直すべきとの声もあがっている。(高橋淳)富山市の江口実さん(83)は強制入院させられていた当時の状況を、こう振り返る。入院は37日間に及んだ。妻が弁護士に相談するなど力を尽くし、やっと退院できた。退院後しばらく、入院中に飲まされた向精神薬の影響で、歩行が困難だった。ろれつが回らず、目がみえにくいといった後遺症にも苦しんだ。「薬を舌の裏に隠して飲んだふりをするなど抵抗したが、限度があった」という。判決の受け止めを聞いたところ、病院は「本件のような過誤がないよう研修等で徹底していきたい」とした。日本の強制入院制度には2種類あり、いずれも精神障害者が対象だ。本人の意思に基づかないこうした強制入院制度には批判も多い。日本弁護士連合会は21年、制度の廃止を求める決議を採択。24年には、まず医療保護入院の要件を厳格化すべきだとして、「2人以上の指定医」によって、「入院判断について自己決定を行える状態にない」「入院しなければ深刻な状態の悪化が起こる」などと判定された場合に限る、という法改正案を公表した。医療保護入院は廃止し、強制入院は公立病院のみで行えるようにするなど、改革しなければならない。
