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知の劣化は左右ではない、上下で起きる。『イデーン』『二コマコス倫理学』

今年度後半の研究会。
フッサールイデーン』、
アリストテレス『ニコマコス倫理学』、
両方とも分厚い本なので、難儀しそうだ。
イデーン』は、哲学分野の人でも読み切っているかどうか。
 一言で言うと、ギリシャ以降の「主観ー客観」問題を解決に導いた人類史にとって画期的な著書である。
普通の人には、縁遠いし、客観的であることが在ると思っていますが、全て主観ですよ、というのがフッサールです。
でないと、数理的世界は公理からの理論を誰も疑わないが、人文科学系は価値観と主義が入り乱れ、大きく客観主義ー主観主義とか、独断論相対主義に分かれて論争を4000年繰り広げ、いまでもフッサールの趣旨を誤読したハイデガーら弟子たちが無用な自説を流布したままです。
これに気づいた40歳代の頃、日本で竹田青嗣西研がキチット正しく理解し、初めてこのフッサールの不足を補いながら主客図式をメタしようとしていたことを発見しました。
さすがにいまや、哲学の若手研究者で、主客図式を論じる者はいなくなっています。その普遍性が認知されてきたのです。
フッサールが出て約百年を経て、日本人が世界的金字塔を打ち立てたのです。
しかしニュートンガリレオみたいなもんで、アホには解らないw。
原書はとにかく難解で分りにくいらしい。
『ニコマコス倫理学』は、アメリカンフィロソフィーが盛んになっていますので説明は要らないでしょう。
アメリカのトランプ混乱を正確に知りたい人は、
アメリカンリベラリズムの問題を正しく理解するにはいいでしょう。
カント主義的リベラリズム➡プラトンカントージョンロールズ
コミュニタリタン➡アリストテレスヘーゲルーマイケルサンデル
この大きな流れがあります。
日本で誤解があるのは、アメリカはすべてリベラリズムだといっていい、つまり主意主義的個人の自由をベースに置いていますから、リバタリアンアナキスト的)もその系譜です。
経済的問題が現状は絡んできますから、哲学的にはなぜそのように考えるのか、ということが理解できるということです。
これは若手は今やアメリカの植民地状態の学者の位置づけなので、必修科目となっていますから詳細を省きます。
私はサンデルの立場(コミュニタリアン)ですので、日本では「共同体主義」と訳され全体主義と似たようなもんだと思っているアホが多くて困るのです。
再度言っときますよ、リベラリズムは素晴らしいものです、しかし人間の共同体原理にすると限界があります。
トランプ混乱はそのあがきです。
日本人も参政党が伸びました。
以前も書きましたが、なぜか。
極右は共同体問題をテーマにして、はじめて国民の生活ー大きな政府論であったためです。
(日本の右翼は観念的なパターナリズム一原理だけでした。)
ヨーロッパ諸国の極右と同じといわれるのはそういう点であり、
これは今後も形を変えて主流になる可能性があります。
リベラルを気取っている人は、アメリカの植民地イデオロギーリベラリズムを内面化していますが、その限界を押さえておかないと未来は暗い。



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