都知事選も終わり、大方のところから総括めいたものが出た。
データや細かいアクションについてはいちいち挙げていかないが、大方の人が得ている程度の情報をもとに感想だけ書く。ただ過去メディアにいたものとして、コトの背後になにがあるかのある程度の予想はつくので、そこは行間から読みとっていただきたい。
ひとことでいって、面白いがまたつまらなかった。
面白い点は、やはり都民も大阪府民同様けっこうアホだった点だ。
小池百合子がこれだけ詐称を叩かれ、自民裏金議員や都民ファが目に余る狼藉をして、都民を舐め切っていても、都民は小池百合子の8年間の「実績」を評価した。
あるいは、この世界の欲望を、ほんの少しで満足させられている人々が大半なのだ。資本家が、生かさず殺さず5公5民に抑圧しても、4割が貧困だとしても自分は貧困ではない、何とか日々楽しく生活していると感じているのだろう。
この30年余りにどん底の日本だったので、百合子の爪の垢程のばら撒きに大きく満足した都民なんだろう。そのいじましく慎ましい奴隷化された都民の精神は明るく滅びる予兆に見えてしかたがない。これは嫌みでも脅しでもない、一極集中した東京は、閾値を超えている。それは日本崩壊に直結している。パンパンに膨らみきった風船だ。
いまがターニングポイントだ。
石丸伸二という安芸高田市長だった若い男が、地盤看板もなく、いきなり出馬して予想では二位になると思われた蓮舫を破り、百合子の次点二位に入った。
これを拍手喝采し、新しい既存の政治家に満足しない、無関心層を取り込んだと、政治不信の救世主のようにマスコミも都民も喝采した。確かに私も予想外だった。中盤から注視したが、このサイコパスは橋下徹の舎弟だと書いた。あの社会的不適合者は橋下同様強いコンプレックスを抱えて、人を信用できないことからくるマウントを取りたがる攻撃性を見せるにつけ、これは維新の亜流だと断じたのだ。
私が書いて翌日橋下徹が、石丸絶賛のメッセージをXに上げた。また、終了したら、ネタがばれてた。石丸が維新に選挙協力を事前に要請し、トップが会談していた。維新の推薦を出して全力でやる条件を石丸が飲まなかっため物別れに終わったようだ。これを、今日橋下は批判し、ステルスで支援すべきだった、維新に無党派層を取り込む力などないのだからと、馬場や藤田らの対応ミスだと断じた。
さらに、選対本部長は、萩生田光一のtokyo政経塾代行であり、金はDOUTORコーヒーの鳥羽博道名誉会長(安倍晋三の親しい取り巻き)だということもバレて、結局安倍晋三人脈と萩生田統一教会辺りが穴持ちしたのだろうということもはっきりした。
そもそも安芸高田市長時代に、4件も裁判をかかえ4件とも敗訴しているおかしな男だ。
新しいなどともてはやすのは危ない、過去にも変な奴が出てくるたびに飛びついたし失敗した。都民はどこに目をつけているのだ。ぜひ大阪の二の舞はしないで欲しい。
なお手法は確かにSNSやYouTubeを駆使したのかもしれない。この世代には普通のことだし、ネットを軽蔑するマスコミやジジイババア評論家にはついていけてないだけの話で、とりわけ新しいという表象で讃えることではない。
私がみるところ、石丸はれいわ新選組のパクリだ。れいわはもう街頭集会をエンタメ化し、YouTube配信のアピール方式を確立している。
一点誰よりも石丸を評価した点は、彼が東京一極集中が東京を滅ぼすので、分散化を東京自身が考えなければ繁栄はないと言ってる点だ。
私の主張が、このサイコパスと同じであることに恐れおののいた。ヤベェー❣
私は、蓮舫がダメだと書いたが、一つは精神医療の人権(滝山病院事件)に一言も発言しないこと、また一極集中の分散を公約に掲げる本当の政治課題が設定できない、この二点であった。物取り要求だけでしかないリベラルは、日本人のように「困っている者は当然助けるべきだ」というアンケートに4割未満という回答でしかないので、国民性からして、心に刺さらない。先進国ばかりか諸外国はみんな7割前後が普通なのにである。日本人の新自由主義を内面化した冷たさは人助けを公約にしても票になりにくいのだ。
れいわの成果は、山本太郎一人で立ち上げてわずか5年で、国会議員8名地方議員40人を越えているのである。それも石丸や橋下のような新自由主義や右派ではなく、労組や救済NPOなどが見放している下層の若者を左側から組織化しているのだ。これをマスコミやあらゆる政党が虐め倒しているのだ。
何をいいたいかというと、いかに立憲民主党が、ただ選挙戦術が稚拙かということばかりか、リベラル政党として右翼との対決を回避し、共産党コンプレックスに終始しているかということである。共産党と共闘しなかったら、蓮舫の票の60万票は減っていただろう。にもかかわらず内部から共産党共闘が敗因だとか狂っており、リアリズムを欠いている。
都議選で浮かれている間にも、立民党支持は静観するといった山本太郎は、北海道から東北、北関東の普段名前も聞かないような小都市まで、こまめにデモと対談集会を重ねる行脚をして、それを毎日YouTubeにアップしている。このやり方こそ新しいどの政党もやらなかった政治アピール方式ではないか。
山本の蓮舫静観をリベラル派は非難めいていたが、私と同じ見方をしているのかと驚き、山本太郎の現在の政治状況の読みの鋭さに感心した。
立民党は、小沢一郎が、泉健太は党首を降りろと怒っていたが、秋の衆院選は小沢党首で闘わなければ崩壊するだろう。
日本も欧州同様戦後民主主義の賞味期限切れで、政党政治の流動時代に入った。
■欧州が激動だ❣
私は都議選より、フランスの国民議会の決戦投票の方が気になっていた。
こちらこそビックリだ。
なんと、極右「国民連合」が完敗し、あれだけバラバラだった左派が大同団結して圧勝したのだ。左派連合「新人民戦線」(NFP)は、メラショ率いる極左「不屈のフランス(LFI)」一党で「国民連合」に迫る得票率だというからすごい。フランス人の自由と民主の底力は見上げたものだ、最後は左派を選択するのだ。アメリカ人や日本人の保守体質とは明らかに違う。フランスが世界の知のブランドを維持している原基だろう。
また、この「不屈のフランス」という党名もかっこいいだろう。日本の今のところ左派の党名は共産党やれいわ新選組だ、ダッセーwww。
結局、第一党は「新人民戦線」、第二党「マクロンの中道派」、第三党「国民連合」となり、イギリス同様何年ぶりかの左派政権が誕生する。
折しもイギリスも政権交代して12年ぶりに労働党政権が誕生したが、報じられていないが、やはり最も票をのばしたのが極右「リホームUK」だ。労働党と保守党の得票率はコンマ5程度の差だが、「リホームUK」は12.5%伸びた。「UK」党首は日本の右翼政権のようにしたいと述べている。欧州の極右は日本は自分たちと同じだと思っており、特に移民政策を評価し、治安の良さは見習うべきだろと言う。今回労働党と保守党の大きな争点は移民問題、労働党が保守党の移民の無際限の受け入れで社会混乱を起こしたと批判し、労働党ならもっと規制して上手くできたはずだと述べているのだから、労働党がアメリカの民主党やリベラル派のようではないことを注意しておくことだ。
私は膝を打って頷いた。自治体のリベラル派の政治家と少子化と移民問題を語るといつも話が合わない。私は移民規制派で、リベラル派は移民の多様性社会だという。だからリベラル派は財界と奇妙に息が合っている。少子化をこれ程放置してきて、安易すぎるだろう。いまや資源の自然でさえ守ろう、むやみに取るのはやめ持続可能な環境を維持しようと言ってるのに、リベラル派が労働力は積極的に刈り取ろうとは、おかしな話ではないか。
昨日山本太郎のYouTubeみてたら、彼が移民規制派だと、国会議員になった最初に牛歩したのが移民の法律だったと。
資本の循環を確保するには、自然と労働力だ。両方ともなければ資本蓄積はできない。労働力を安く買い入れる手っ取り早い方法が発展途上国の安い移民だ。人権を侵害し、労賃の全般的抑制圧力となるのがどこの国でも同じだ。底辺労働者の位置づけだからろくに人権も守られない。
欧州の場合は、アフリカ流民を労働力不足にもっけの幸いとどんどん入れた。最も多かったのがメルケルのドイツだ。その結果ドイツはあれだけ反ナチス教育を徹底してきた国なのに、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が急伸し、支持率2位にまでなっており、次は極右連立政権になるだろうといわれている。
オランダは、極右「自由党(PUV)」の4党連立政権だし、イタリアは既にメローニ大統領の極右「イタリアの同胞」が政権を取っている。もっとも政権についたら、うまくいかず右翼くらいに少し丸くなったという評価もあるようだ。
ロシアも極右プーチンで戦争してるし、東欧諸国も市場主義にしたはいいが、競争と格差についていけず、軒並み右傾化している。
日本も、政党政治と議会政治が壊れてしまった。世代交代も始まっている。
欧州同様政党の流動化と再編に入るのだろうか、それとも相変わらず自民党や都民ファのよううな極右と右翼の連合政治が続くのだろうか。