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【2699冊目】吉本ばなな『キッチン』

 


新潮文庫1002021」全冊読破キャンペーン21冊目。


「わたしがこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」という書き出しから、一挙に引き込まれる。主人公のみかげの孤独が、一緒に暮らす雄一の孤独としずかに共鳴する、なんともせつない物語。雄一の母(以前は父)のえり子はトランスジェンダーだが、その存在が自然と受け止められているのも、いい。


続編の「満月」は、そのえり子が殺されたというショッキングな導入からはじまる。ここではなんといっても、仕事で行った旅先で美味しいカツ丼に出会い、タクシーを飛ばして雄一に届けるシーンが忘れがたい(というか、実はこの本は再読なんだが、このシーンしか覚えてなかった)。カツ丼、というのがいいじゃないですか。


若き日の著者のやわらかい感性が、そのまま文章の中に流れているのを感じる。最近の作品と比べてみるのもよさそうだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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