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【2695冊目】今邑彩『ルームメイト』


ネタバレがありますのでご注意ください。





突然消えたルームメイトの麗子。部屋の電話をリダイヤルすると、つながったのは同棲相手がいなくなったという男性だった。そして主人公の春海は、麗子が二重生活どころか三重生活まで営んでいたことを知る・・・・・・


ミステリアスな導入に惹かれて読み始め、一気に読み終えた。多重人格モノのミステリはいろいろあるが、その中でもよくできている。トリックはアンフェアギリギリだが、多重人格を正面に出し、あえて強調することでそこをクリアするという離れ業が見事。テープを使ったミスリードもうまく、てっきり私は○○のほうが犯人だと思ってしまった。


テープレコーダー、ピンク電話、パソコン通信といった90年代的ガジェットが懐かしい(本書の刊行は97年)。多重人格も、ブームの先駆けとなった『24人のビリー・ミリガン』の邦訳が92年だから、当時最先端のネタを詰め込んだミステリだったのだなあ、と思う。


ただ、ラストの「モノローグ4」はやや違和感。というか、もともとの「ケンスケ」もそうだが、実在の人物をそのまま自分の人格に取り込むことって、あることなのだろうか。多重人格というと、ビリー・ミリガンみたいに、オリジナルの人格が作り出されるというイメージなんだが。う〜ん。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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