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【2669冊目】ギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』


美しい人妻エンマは、平凡な夫に飽きていた。夢見ていたようなロマンティックな結婚生活が得られず、ついつい浮気に走ってしまう。


最初は、女遊びに慣れた中年イケメンのロドルフに誘われて熱中するが、あまりに熱中しすぎて駆け落ちを提案し、逃げられる。次は若くハンサムな書記レオンを、自身がパトロンのようになって囲い込むが、金がかかりすぎて借金を繰り返し、やがて資金繰りに行き詰まって自殺する。夫の医者シャルルは、家中のものが差し押さえられ、エンマが死ぬまでこのことに気づかなかった。


平凡で間抜けな夫。情熱的で夢見がちだが暴走する妻。モテるオヤジに若いツバメ。絵に描いたような典型的な登場人物、典型的な成り行きであるが、このベタベタの三面記事ネタが、フローベールの筆にかかると息を呑む迫真の物語になるのだからおそろしい。新奇な発想がなくても、それこそ週刊誌の記事ひとつからでも名作が生み出せるという見本である。


描写がとにかく素晴らしい。長いのだが、長さを感じさせないのはなぜなのか。まるで美術館に行って、巨大で写実的な風景画を次々に見せられているような感じだった。翻訳は、原作のカンマやピリオドを忠実に訳したとのことだが、日本語としてはいささか不自然。まあ、やりたかったことはわかるけど、という印象でありました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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