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【2419冊目】スティーヴン・キング(リチャード・バックマン)『バトルランナー』

 

 

 

環境汚染と格差の拡大が極端に進み、管理国家化した近未来のアメリカが舞台。人々は国家が垂れ流す「フリーテレビ」で骨抜きにされる一方、図書館に入れるのは富裕層のみという典型的ディストピアだ。

主人公のリチャーズが、最高の人気を誇るテレビ番組「ラニング・マン」への出場を決意するところから、本書は始まる。それは現実世界で公然と認められる殺人ゲーム。全視聴者を相手に1ヶ月を逃げ切れば、10億ドルが手に入る。リチャーズは肺炎に苦しむ娘の医療費を稼ぎ出すため、このゲームに参加するのだ。

若き日のスティーヴン・キングが別名義で書いた本書は、とんでもない問題作。設定はいわゆる「リアル鬼ごっこ」であり、似たようなものはその後の小説や漫画でもみられるが、最悪(褒め言葉です)なのはその結末だ。こればかりは読んでいただくしかないが、私にとっては、後味の悪さが度を越すとかえって爽快であるというのは、ある種意外な発見だった。

ちなみに過去、若き頃のシュワルツェネッガーが主役で映画化されたらしいが、ラストはどうやら改変されていた様子。まあ、少なくとも現代のアメリカで、このラストをそのまま映像化することは不可能だろう。




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