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【2413冊目】長沢樹『消失グラデーション』

 

 

 

よくある学園モノの青春ミステリかと思って読んでいたら、終盤で完全にひっくり返された。細かく読むと微妙にアンフェアかな?と思える部分もあったが、久しぶりに、ミステリで心底「驚く」経験ができたことに感謝。

モデルもこなす天才的バスケプレイヤー、網川緑をめぐる確執。学校に侵入する謎の男。そして、校舎の屋上から転落したはずの網川が「消失」する事件が起き、主人公の椎名康をワトソン役に、放送部員の樋口真由は真相を突き止めようとするが・・・ 前半でバスケ部をめぐる複雑な人間関係を丁寧に描き、物語自体は学園ミステリの典型のような進み方。

ところが終盤、これまで見えていた景色が見事に一変し、本書が前代未聞の一作であることに気づかされる。私のように「どうせよくある学園モノでしょ」とバカにして(失礼)読まずに来た人にこそ、四の五の言わず一読することを勧めたい。




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