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【2330冊目】マーク・トウェイン『人間とは何か』

 

 

 

昨日に引き続き、インスタグラムからの転載。

人間は自己中心的な機械である。利他心も道徳心も、結局は自分の欲望に帰着する。その行動は本能と習慣に基づくもので、自由意志などというものは存在しない。

当時は大変な問題作だったという。原稿は1903年には書かれていたが、妻や娘が内容にショックを受けたため、刊行は妻の死後となる1906年。それも250部だけを私家版として配っただけで、一般に刊行されたのは著者の死後、1917年であったという。

確かに、二十世紀初頭という時代にあってこんな内容を世に問うのは、いささか早すぎたのかもしれない。もっとも、フロイトが無意識の概念を提唱したのはほぼ同時代だし、ダーウィンの『種の起源』は半世紀前の1859年なのだから、一般大衆には十分刺激的ではあるが、それほど独創的で先駆的、とまでは言えないような気はする。

むしろここで指摘されていることは、現代の心理学や行動経済学に近いかもしれない。いずれにせよ、人間に自由意志があるかどうかという問題は、トウェイン以前から現代までずっと問われ続けている、古くて新しいテーマなのである。




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