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【2321冊目】宮坂昌之・定岡恵『免疫と「病」の科学』

 

 

 

人間には免疫という機能が備わっている。免疫システムが反応したときに身体に起きる反応が「炎症」だ。皮膚が赤くなるのも、熱をもつのも腫れるのも、「炎症」のひとつである。

ところがこの炎症が慢性化すると、とんでもない悪さを引き起こす。本書によれば慢性炎症は、ガンや糖尿病、認知症からうつ病まで、ありとあらゆる病気に関わっているというのである。炎症がガンの要因になっているなんてちょっと信じられないが、実際に影響を及ぼしていることは間違いないらしい。

本書はそのメカニズムを、そもそもの免疫や炎症の発生にさかのぼって丁寧に解説した一冊だ。個別の疾患に関する説明が細かいが、ざっと読めば全体像は理解できるようになっている。ちなみに個人的には、予防法のところで触れられているサプリメントの効能(ほとんど気休めに近いものらしい)や、「特定保健用食品」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の違いが興味深かった。まあ、要するに食に王道なし、ということになるのだろうが、健康に安易な道はないということなのだと思う。それにしてもサプリ市場に日本国民が払っているお金はなんと総額2兆円とのこと。びっくりだ。




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