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国の宝になった石橋

熊本県山都町の国宝・通潤橋を再訪した。今回はずいぶんと長い時間この場にとどまり、さまざまな場所から橋と水路を堪能し、有名な放水も眺めることができた。

そしてなにより、数多くの地元の方々に出会い、さまざまなお話を伺うことができた。たとえば、通潤水路の維持管理を担うとともに放水のための操作を行う土地改良区の方、隣接する山林を所有されているというご夫婦、有料エリアの入場チェックや安全管理を担当されている警備員の方々、入場券や地域の物産を扱っている売店の方、すぐ近くの喫茶店を営んでいるご家族、そして、通潤橋の保存と活用を進めている行政関係者の方々。そのすべての人がよそ者である僕らを歓迎してくださり、こちらからの質問に丁寧に答えて下さり、現地の方でないと知り得ない貴重な情報を惜しげもなく披露して下さり、通潤橋の国宝指定をわが事として誇りを持って捉えておられた。心の底から、この地を訪れたことがうれしくなったな。

いろいろな方のお話しを伺って腑に落ちたことがいくつもあったが、そのうちのひとつは、川の地下にもうひとつの水路としてヒューム管が埋設されていること。通潤橋の水路はいまでも現役であることは間違いないのだが、それは湛水の時期に稼働するサポート役であり、メインのルートは埋設されたこのヒューム管が担っているというのだ。

それは、農地拡大の需要が急増した1960年代に、受益地である白糸台地にさらなる水量を運ぶ必要が生じたことに起因する。その際に、通潤橋を魔改造することなく、まったく見えない地下に水路を通したのだ。その後に重要文化財に指定され、現況保存が必須となり改築できなくなった。さらに、熊本地震と大雨によるダブル被災で、通潤橋が長期間にわたって通水できなくなったが、バイパスがあったことで農業生産が続けられたという。

オリジナルへのリスペクトが、先見の明に結びついたんだね。ヒューム管にまつわる話は感動的なんだけど、現役施設であることを強調するあまり、あまり語られてこなかったようだ。ああそれに上の水路だけだったら、頻繁に放水することなんて実現できなさそうだよな。

そんなわけで、地域の人々に愛され続けながら、この土地ならではの風景を生み出し、さらには国の宝にまでなった水路橋をたっぷり体験できて、心が洗われたな。それと同時に、放水という激レアでわかりやすいイベントが、いかに強いかという事実も思い知らされた。

 




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