いつものようにくだらない話を書きます。
ずいぶん前に冷凍の餃子を茹でつまり水餃子にして別の深皿に甘酢を添えて出したときに彼氏は甘酢を凝視し、とても不思議そうな顔をしたことがあります。それまでそんな食べ方をしたことが無かったそうで。餃子というのはたぶん誰もが納得する正解が存在せず、くわえて、博多の一口餃子を筆頭に地域差はもちろん家庭によっても違いが出てきちまうことがあるのではないか?な、と。
ここではてなの今週のお題「スープ」を引っ張りつつ懲りずに正解のない餃子の話を続けると宇都宮は餃子が有名で消費量を浜松と争うくらいの街なのですが、水餃子を頼むと皿にゆで汁が入ったまま餃子が供されることがあります。餃子はもちろん食べますが餃子の入っていたゆで汁もスープのように飲むことが前提で、そのゆで汁に醤油や酢などを加えもちろんラー油を入れてよく、初見時に戸惑わなかったかといったらウソになるものの、いっぺん食べてみるとこれはこれでアリだと思うようになりました。なお念のため書いておくとすべての店がゆで汁にうかぶわけではないようで、宇都宮駅の青源など店によってはあらかじめ味噌ベースのスープに餃子が浮かんでいる店もあります。いずれにせよ宇都宮で宇都宮餃子の店に行き現物を見るまで餃子をスープの具のように扱うなど考えもしませんでした。おのれの発想の貧困さを痛感させられつつもそのアイデアに感服させられています。
いっぺん味を占めるとマネしたくなり、宇都宮市に店があるヨークベニマルと住んでる街のヨーカドーが同じ鳩のマークということもあって加熱前の宇都宮の餃子が並ぶことがあり、主に冬場に宇都宮式水餃子再現しています。おそろしいことに味ぽんベースのラー油添加型のかけるだけの宇都宮餃子のタレも開発され市販されていて正直脱帽モノでそれもかなり良いのですが、なくても醤油と酢とラー油で(ただしだくだくにしない限りは)なんとかなるのが宇都宮の水餃子のよいところであったり。
餃子を具のようにしてスープに入れて供されるのはおそらく宇都宮だけだと思われるのですが、どうしてそのようになったのか?は知りません。日光男体山が西にあって冬は二荒おろしが吹いて寒いから?という仮の人力詮索さてはが成り立つものの、でもたとえば甲府も冬は寒いのですが甲府の水餃子は茹で汁の中に浮かんでいるわけではありません。いっぺんそこらへんのこと訊いてみたいと思いつついざ現地で出来立ての水餃子を前にしたら腹が減ってたせいもありすべてが吹っ飛んでて忘れてしまい相変わらず謎のままです…って、ねえ、それじゃダメじゃん。