なんどか書いていますが中央線は高尾から先、甲府盆地の端の勝沼までは山の中を走ります。その勝沼とて駅名は正式には勝沼ぶどう郷というのですが、つまるところぶどう畑に囲まれています。山梨はぶどうのような傾斜地でもできる果樹の農業が盛んな一方、稲作がゼロというわけではないものの難しい地域が多く、ので、山梨が舞台のゆるキャン△にもでてきましたが
ほうとうを筆頭に栽培が不可能ではなかった小麦を粉にして食べる文化が江戸期にはありました。なお最近「小麦粉は戦後アメリカによってもたらされた」とか「小麦粉は戦前には存在しなかった」という主張を知ったのですが、それらは山梨県は江戸時代はアメリカ領であった、もしくは、山梨県は時空がゆがんで戦前が存在しなかった、というSFっぽい事実でもない限り、成立しない主張です…って、そんなことを書きたかったわけではなくて。
今春、山形の米沢というところへ行っていました。その米沢の酒蔵の庭で
傘小僧みたいなものがあって、訊くは一時の恥と考えて「あれはなんなのでしょうか?」と訊いています。答えは「雪囲い」で、庭木を雪の重みから守るため、という説明でした。思わず、あれが隠れるくらい積もるってことっすか?と改めて尋ねると、市街地でも1mの積雪はめずらしくないそうで。
不勉強をさらすと現地へ行くまで知らなかったのですが米沢はあんがい雪深いところで、ので、漬物はもちろんのこと(塩漬けした鮭である)新巻鮭を押寿司にしたものであるとか、保存に適した食材を使った冬の料理があることも現地で教えて貰っています。そういやコンニャクも粉の状態なら保存がききますから温めてからしをつけて喰う玉コンニャクも関係あるはずです。
ここではてなの今週のお題「遠出」を引っ張ると、山梨とか山形とかなどに遠出したときなどに「地形とか気候とかがその土地の食文化に影響を与えることがあるよなあ」などと書けば当たり前のことをここ数年、改めて気が付きはじめてます。くだらぬことを書くと、見知らぬ味覚と見知らぬ興味深い知識にぶちあたったときって「遠出してよかった」って気になりませんかね…って、ならないかもですが。
最後に蛇足をひとつ。万一物産市などで山形の味付き玉コンニャクがありましたら、財布とご相談の上、是非お買い求めください。猛暑の夏は冷蔵庫で冷やして食べると教えて貰ってて、人体実験をしたのですがけっこうイけます。

