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人生は死ぬまでの暇つぶし(らしい)

ぐるぐるねこ男

 

同じことを続けていると、人間誰しも必ず飽きてきます。それが側から見てすごく刺激的なことであっても、毎日やっている本人にとっては「刺激のない日常」である可能性が高いです。僕がまだ手術をする外科医であった頃も、そんな感じでした。当時は毎日のように朝から深夜まで手術をしていました。同じ手術を連続でする日もありました。その手術が簡単な手術であればあるほど「またこの手術か…もう飽きたなぁ」といった気持ちが湧いてきます。もちろん手術で手を抜くことなんてありませんが、生きている人間を切って病巣を取り除くといった、ある意味すごく刺激的な行為にすら飽きてしまうことはよくありました。

 

そんないつものよくある手術を、いつも通り先輩医師と深夜にしていた時の話です。先輩医師は寡黙な人で、いつも通り静かに手術をしていました。その手術が終わりに近づいてきた時に、先輩医師は急にため息をつき、つまらなさそうにこう呟きました。

 

「君がこれから外科医として成長していってもね、結局のところ外科医の仕事ってのは、同じことの繰り返しなんだよ…」

 

夜遅くにしていた緊急手術だったので、先輩医師は(もちろん僕も)疲れていたのかもしれませんが、ふとそのような”悲観的な言葉”が出たことに驚きました。そしてその先輩医師は「人生ってのは、死ぬまでの暇つぶしってよく言うじゃない?」と呟いたのを最後に、静かに手術を続けたのでした。僕はその言葉に対して何も言うことができず、淡々と手術の助手を続けるしかありませんでした。

 

***

「人生は死ぬまでの暇つぶし」という言葉が、結構有名な言葉だってことを後で知りました。そして、言われてみれば確かにそうかも…とも思ってしまいました。地味な言葉ですが、強烈な説得力があると思いました。自分のそれまでの人生を振り返ってみても、確かに「暇つぶし」的な人生を送っていたかもしれないなあと思いました。大学生の頃なんて最たるもので、どれだけ多くの貴重な人生の時間を「暇つぶし」的な時間にあててきたかを想像するだけでもゾッとしました。

 

「朝までファーストフードで、みんなたわいもない話♪」なんて、僕らにとっては日常茶飯事でした。塾講師のアルバイトが終わった後で、同僚の先生と「かわいい娘ひとり、いかついヤツ1」的な話を、深夜のコンビニの前で延々2時間くらいしてました。近所のお好み焼き屋に行き、生ビールを何杯も飲みながら広島風お好み焼きを食べて、何時間も人生について(あることないこと)語り続けていました。今まで費やしてきたこれらの時間って、客観的に見ても「暇つぶし」的な時間の使い方でしかないように思えますが、まあ後悔なんてする必要ないし、これからも僕は「暇つぶし」的な時間の中に、人生の楽しみを見出していこうと思っています。(これを「お好み焼き」的な時間と名づけることにします)

 

ぐるぐるねこ男

 

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それではまた^ ^




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