
先日、ウィンドウズ2000と(陰でみんなに)呼ばれている医者が、とんでもない暴言を吐いていました。まず、なぜウィンドウズ2000と呼ばれているのかというと、窓際の席で夕方まで寝ているだけで年収2,000万円を約束されているとんでもない医者だからです。どうやってそのポジションを確保できたかは不明なのですが、みんなから白い目で見られているのは確かです。さて、そのウィンドウズ2000ですが、勤務時間が残り1時間を切ったところで、外来から電話がかかってきました。内容はこんな感じです。
「先生、腰が痛いという患者さんが来られています。他の先生は手術で手一杯なので、代わりに診察していただけませんか?」
それに対して、ウィンドウズ2000はめんどくさそうに次のように答えていました。
「はあ!?こんな時間から無理だよ。今日は帰りに寄るところがあるから、そんな患者どこかの開業医に行けって言ってくれない?そもそも何で僕に電話かけてくるの?」
とまあ、医者の風上にも(風下にも?)置けないような言いっぷりでした。これは今に始まったことではありません。常日頃から自分の都合で仕事を選ぶような働き方をしていました。結局その腰痛の患者さんは受付で「外来担当の先生は手術をしているので、今はちょっと診察できないんです…」と説明されたようですが、この手の話は他にもゴマンとあります。「僕(私)はその病気の専門じゃないから」とか「その症状なら他の診療科だろ」とか「なんで僕(私)がそんな患者を診察しなきゃダメなの?」など、受付や事務の人に文句を言っている医者なんて星の数ほどいます。
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僕はずっと以前、手術の達人の元で修行をした時期がありました。僕たち若い医者が”自分の専門ではないから”という理由で患者さんの診察を断ったりした時には、その達人の先生にはめちゃくちゃ怒られました。言い訳なんかしたりすると「言い訳なんかして、それでいいわけ(言い訳)?」と、冗談ぽく笑顔で諭してもくれました。そんな教えが染み付いている僕は、ウィンドウズ2000に断られた腰痛患者さんを内緒で診察し、外用薬を処方して笑顔で帰っていただきました。たったそれだけのことなんです。手術の達人の先生がいつも言っていた言葉があります。
「できない理由を探すのが素人。どうすればできるかを考えるのがプロなんだ」
僕は急性期医療から退き、田舎の病院でのんびり診療をしていますが、自分の専門分野の患者さんでなくても「どうすれば、その患者さんの問題を解決できるか?」という気持ちで、日々の診療に向き合っています。今後、どんな病院で働くことになっても、僕自身はいつまでも「プロ」として働こうと思っています。できない理由ばかり探している素人みたいな医者って、ホントにカッコ悪いので^ ^

それではまた^ ^