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江戸川乱歩を”全作品”読んだ僕が推す!至極の7作品を紹介

ぐるぐるねこ男

 

江戸川乱歩を読んでみたいけど、おすすめの作品がわからない。しかも10分くらいでサクッと読める短編がいい。そんな希望にお応えできるのが今回の記事だと思います。子供の頃から江戸川乱歩の大ファンで、乱歩のすべての作品を何度も読み返してきたこの僕が、至極の7作品を厳選紹介しようと思います。読書の秋が近づいてきましたが「江戸川乱歩を無料で読む方法」も紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください^ ^

 

 

『踊る一寸法師』

あるサーカス団には、緑さんと呼ばれる一寸法師がいた。彼はいつもみんなからいじめられていた。ある時、緑さんをいつもいじめている紫繻子の男が、緑さんに隠し芸を見せるようにと提案した。緑さんは美人獄門の魔術、と呼ばれる奇術をすることになった。箱の中に女性を入れ、その箱に外から剣を突き刺す、という奇術であった。奇術の被験者に、美しい玉乗りのお花が選ばれた。

引用:Wikipedia

 

10分くらいで読める超短編小説ですが、江戸川乱歩グロ小説の真骨頂です。スリリングな展開に、思わず息をのんでしまいます。主人公の緑さんは、その醜い身体的特徴のせいでみんなにいじめられ、宴会の場で無理やりお酒を飲まされ、最終的には鬼と化してしまうという展開なのですが、この短い小説の中に「いじめ」や「アルコールハラスメント」などの社会問題も描かれています。

グロ小説ですが、後味が悪いというよりは、最後は煙に巻かれたような不思議な感覚に包まれます。そして作品を読み終えた後も「本当の真実はどうだったのか?」という想像力を掻き立てられるような、心地のよい余韻が残ります。ちょっと変わった怪奇小説を読んでみたい方にはオススメの作品です。

 

『黒蜥蜴(くろとかげ)

妖しき大夜会に君臨する黒衣の美女がいた。女の左腕には、怪奇な黒い蜥蜴の入墨があった。大阪の宝石商・岩瀬庄兵衛の娘・早苗の誘拐を予告する怪文書が届く。身辺を警護する名探偵・明智小五郎に、早苗と懇意にする緑川夫人が接近する。彼女こそ、暗黒街の女王にして稀代の女賊「黒蜥蜴」だった。恐るべき女賊「黒蜥蜴」と名探偵・明智小五郎の壮絶な対決が始まる。

引用:Wikipedia

 

その美貌から社交界では花形、そして暗黒街では盗賊団の女王、腕に黒蜥蜴(クロとかげ)の入墨をしているところから「黒蜥蜴」と呼ばれる女盗賊が、日本一のダイヤモンド「エジプトの星」を狙い、大胆不敵に挑戦状を叩きつける〜!!というお話です。女性って本当に大胆(不敵)なんだなあ…ってことが、江戸川乱歩の筆によって生々しく表現されています。

妖艶な女盗賊「黒蜥蜴」と、我らの名探偵・明智小五郎との頭脳戦もかなり面白いのですが、やはり江戸川乱歩の創り出す「異様でグロい世界」が僕は好きです。盗賊団の地下アジトには、収集した美術品以外にも、若い男女の全裸の剥製が陳列されていたり、全裸の美青年が檻に閉じ込められていたり…(別に「全裸」にこだわっている訳ではありません)。

江戸川乱歩の作品の中では唯一の”女賊モノ”であるが故に、最終的には「追うもの、追われるもの」の立場を超えて、男女の甘く切ない感情へと変化していく場面が心を揺さぶられます。かの三島由紀夫も、この『黒蜥蜴』に惚れ込んで戯曲化しました。それが脚本となって映画化もされているくらいの傑作です。

 

『悪魔の紋章』

法医学の権威 宗像隆一郎博士が探偵事務所を開設して数年。難事件を次々に解決して英名天下にあまねく轟き、かの明智小五郎に比肩するばかりであった。ある日のこと、博士の助手 木島が予告殺人に関する手掛かりをもたらし、彼自身も毒を盛られて死ぬ。予告された犠牲者は川手庄太郎、妙子、雪子の父娘。木島が携えた証拠品とは、三つの渦巻きが相擁する世にも稀なる指紋であった。

引用:Wikipedia

 

今まで読んだことのない作品を読もうと思い、Kindleストアでこの『悪魔の紋章』を(適当に)選んでみたのですが、「恐怖」「戦慄」「大どんでん返し」という言葉がぴったりの本当にすごいミステリー作品でした。率直に「江戸川乱歩って、マジ天才や…」と思いました。

1937年に発表されたかなり古い作品ですが、凄惨な事件の描写が非常にリアルでグロく、ヒシヒシと迫ってくる殺人犯の恐怖が自分のことのように伝わってきます。そして最後の「大どんでん返し」が一番ヤバイです!もう一度言っておきます。江戸川乱歩って、マジで天才です(笑)ネタバレになってしまうのでこれ以上は書きませんが、ミステリー好きだけど江戸川乱歩を読んだことがない人は、この『悪魔の紋章』をぜひ読んでみてください ^ ^

 

『陰獣』

探偵小説作家の「私」は、愛読者である美貌の人妻・小山田静子から奇妙な相談を受ける。文壇を騒がす謎の探偵小説家・大江春泥が静子の元恋人・平田一郎であり、かつて静子に恋破れた彼が復讐のため小山田家の周囲を徘徊しているというのだ・・・。その真相をさぐる主人公の前に展開していった驚嘆すべき真相とは?

引用:Wikipedia

 

静子の心の奥底に潜むマゾヒシズムを中心に、男女の泥沼の世界がリアルに描かれた、江戸川乱歩ワールド全開の作品でした!この作品の中に「事実は小説家の空想以上なのです」というセリフがありますが、「いやいや江戸川さん、あなたの”空想”は圧倒的に”事実”を超えてますよ!」って言いたくなるレベルです。そして最後の大どんでん返しと、真相がわからないまま終わるいつものパターン・・・。これだから江戸川乱歩作品は、中毒性があってやめられなくなるんですよね〜!

 

『芋虫』

時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包から傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を”無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。ある夜、夫も見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。

引用:Wikipedia

 

先ほどの『陰獣』がマゾヒシズムなら、こちらの『芋虫』はサディステックな作品になっています。江戸川乱歩の超有名な代表作ですが、その異様な世界観と、誰もが持ち合わせているかもしれないサディスティックな深層心理の描写には、ため息が出るほど深く感銘を受けてしまうかもしれません。江戸川乱歩のことを知りたい人にとっては、かなり近道になる作品だと思うので、ぜひ一読してみてはどうでしょうか?

 

『押絵と旅する男』

魚津へ蜃気楼を観に行った帰りの汽車の中、二等車内には「私」ともう一人、古臭い紳士の格好をした60歳とも40歳ともつかぬ男しかいなかった。「私」はその男が、車窓に絵の額縁のようなものを立てかけているのを奇異な目で見ていた。夕暮れが迫ると、男はそれを風呂敷に包んで片付けた。目が合った。怖さに引き寄せられ、男の前の席に腰掛けると、男はこちらの心を見透かすかのように風呂敷の中身を見せてくれる。それは洋装の老人と振袖を着た美少女の押絵細工だった。

引用:Wikipedia

 

乱歩らしくない、つまり一言で言えば「無難」な小説ですが、読んだ後になぜかホッと安心できる作品となっています。これまで紹介してきた作品とは全く”毛並み”が違いますが、村上春樹作品のような幻想的な作品で、僕はかなりこの作品が好きです ^ ^

 

『目羅博士』

語り手の江戸川は、上野動物園で巧みに檻の中の猿をからかう「男」と出会う。「男」は江戸川に、猿の人真似の本能や、「模倣」の恐怖について語る。動物園を出た後、上野の森の捨て石に腰をかけ、江戸川は「男」の経験談を聞くことにした。

引用:Wikipedia

 

そして最後は『目羅博士』です。猿だけでなく人間の「模倣」する本能を利用した、巧妙な殺人事件が描かれている作品です。かなり古い作品であるにも関わらず、江戸川乱歩のその着眼点は、最近のありふれたミステリー作品では感じることのできない「新鮮さ」や「斬新さ」がビシビシと伝わってきます。江戸川乱歩ってやっぱり天才作家なんだと、つくづく思います。

 

江戸川乱歩を無料で読む方法

最後に、江戸川乱歩を無料で読む方法を紹介します。今回紹介した至極の7作品だけでなく、江戸川乱歩の作品のほぼ全て(ちゃんと確認してないので断言できませんが、間違いないと思います)を無料で読む方法、それは青空文庫です。青空文庫は、没後70年(著作権法改正前は50年でした)の作家の作品が無料で読めてしまうという神サイトです。

 

そして青空文庫を読む媒体として一番のおすすめなのは「」です。パソコンやスマホのようにブルーライトで目が疲れることはありません。軽くて片手で持つことができ、紙の本のように読むことができます。スマホのKindleアプリを使っていた時もありますが、やはり目が疲れて長時間の読書には向いていませんでした。ちなみに江戸川乱歩だけでなく、夏目漱石や芥川龍之介などなど、日本を代表する文豪の作品も無料で読みまくれます。

 

Kindleで「<好きな作家> 青空文庫」と検索し、読みたい作品をすべてダウンロードし、公園のベンチで寝転がって本を読むという読書の秋もかっこいいですね。スマホのようにSNSやゲームなどに気を取られることがなく”読書に特化したガジェット”なので、まだ持っていない方はぜひ一度覗いてみてください。ちなみに僕は常にカバンに入れて持ち歩いています^ ^

 

  • Amazon

 

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それではまた^ ^




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